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遊戯王

【帝王と彼岸の話】

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■『帝王の躍進・彼岸の台頭』

鮮烈デビューを果たした2つの新星は、環境の一角を形成するまでに成長を遂げています。ちょろっと思ったところを並べる回です。




■『帝王の烈旋』

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相手モンスターをリリースするクロスソウルの亜種ですが、普通の帝とは違い最上級帝はリリースする『属性』によって追加効果を得ることができます。



つまり対【帝王】において、こちらの場に残すモンスターの属性が相手の『最上級帝』と揃ってしまう場合、帝王の烈旋から痛い目に合うケースが生じてくるという事です。それを【帝王】側は増殖するGでストップさせることで演出してきたりもします。


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例えば、ツアーガイドを増殖するGで止めてから帝王の烈旋⇒怨邪帝ガイウスで根刮ぎ除外するといった動きです。



【帝王】のミラーマッチにおいてはアドバンス召喚したモンスターを場に残したままにすると、帝王の烈旋から最上級帝(アドバンス召喚したモンスターならリリース1体で済む)が飛んでくるので、あえて光帝クライスで割っておくといった心掛けが必要になってきます。



爆騰中、【彼岸】に搭載されている『昇天の角笛』のケアにも帝王の烈旋は有用で、場から相手モンスターを消せば昇天の角笛が飛んできません。角笛ケアは相手モンスターを叩いてからメイン2に展開する事でも可能です。



他にも天帝従騎イデアにヴェーラーなど無効カードを貰い、冥帝従騎エイドスを並べ損ねてアドバンス召喚の頭数が足らない時も帝王の烈旋はサポートに回れます。おまけに速攻魔法なので、帝王の連撃と合わせれば相手ターンに除去&アドバンス召喚も狙えるという便利な1枚です。汎神・真源の帝王の影に隠れてますけどね。





■『帝王が出るまで』

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2015年 2月14日発売『クロスオーバーソウルズ』に収録されていた真帝王領域のイラストには既に冥帝エレボスの姿があります。最古の最上級帝は、2013年 7月20日発売『シャドウスペクターズ』の剛地帝グランマーグなので、2年以上の歳月を経て環境に顔を出しました。


新カードで押し上げた感は否めませんが、シンプルにそんな長い期間で作ってるんだなぁと改めて。これで区切りが付いたので、次に選ばれるテーマは何だろう?という楽しみも生まれました。【真六武衆】⇒【真帝王】と来て、【真征竜】とかなら盛り上がる気がします。恐怖で。







■『彼岸あれこれ』

次は【彼岸】のちょっとした事について。


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まず、『悪魔の嘆き』墓地メタ&墓地肥やしを叶える2度おいしいカードです。墓地メタといってもモンスター限定なので、冥帝エレボスや冥帝従騎エイドスには対応できますが、ブレイクスルースキルや汎神・真源の帝王には手が出ません。ただ、その穴は彼岸の詩人ウェルギリウス(白枠ダンテ)なら墓地の魔法罠もデッキバウンスできる仕様です。



悪魔の嘆きのフリーチェーンという強味。宣告警告角笛をケアしたい場面で、サイクロンで当てたのが悪魔の嘆きというオチは笑えない部分です。悪魔の嘆きは最低限おろかな埋葬として働き、【帝王】の家臣ループや、【EM】のダメージジャグラー、【影霊衣】の反魂術・降魔鏡の邪魔など勝手の良い1枚という感触。フリーチェーンですが相手墓地のモンスターを対象に取るので、初手で伏せると使えずに羽根帚に流されていきます。泣けます。



【彼岸】のミラーマッチにおいてリソースの差を付ける『貪欲な壺』を潰せるのも悪魔の嘆きの利点です。貪欲な壺は『豪雷帝ザボルグ』で吹っ飛んだエクストラデッキを貪欲な壺で回復でき、墓地肥やしに『魔サイの戦士』を挟むことで墓地モンスター5枚の確保を早めるといった小技も見え隠れします。



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貪欲な壺と同じく海外で禁止されている『手札抹殺』を【彼岸】で試しました。墓地起動軍団なので、【暗黒界】【シャドール】が扱うのと同程度の威力でした。が、【シャドール】のミラーマッチで手札抹殺がプレゼントになるように【彼岸】もやらかす場面がね。ヤバイ。【帝王】にしても墓地起動の『冥帝従騎エイドス・汎神・真源の帝王』と少なくないので、メリットもデメリットも大きいように思いました。被ったスキルドレインを手札抹殺みたいなおまけもありましたが、ちょっと踏み切れないな~と。



特に【帝王】の『真源の帝王』が墓地に貯まるのがストレスで、プレアデスを立てられると彼岸の旅人ダンテが楽々バウンスされてしまうのが困り者でした。回収効果使えん…



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墓地起動を旨とする【彼岸】は『バウンス』が苦手で、【影霊衣】とも少しやりましたが『ブリューナクの影霊衣』の2体バウンスが見事な鬼畜っぷりでした。極端ですが、ダンテ&ベアトリーチェを綺麗に戻されたら泣きたくもなります。『彼岸の沈溺』で破壊を狙うも対象を取るので、トリシューラの影霊衣の手札効果でカウンター。なんか海外の光景です。



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そうは言っても『彼岸の沈溺』は便利極まるカード。自分のフィールドも割れるので、不要なベアトリーチェ・アシッドゴーレムを退けたり、スキドレ解除やゼンマインを起動するなんて荒業を担います。ペンデュラム召喚や、【帝王】の多重に張られる永続魔法罠に追い付く為にヴェルズビュートやブラックローズなど、リセット手段を持たないランク3テーマにとって『彼岸の沈溺』は貴重な1枚です。シンプルに1:3交換ですからね。






■ 最期は【帝王】・【彼岸】の『ダメージ』について。


その昔【カエル帝】などで、邪帝ガイウスが闇属性を除外した際の1000バーンは大きな意味がありました。帝の与える基本ダメージが『2400+2400+2400=7200』なので、ガイウスの1000バーンがあれば攻撃回数を1度減らせます。ここは攻撃力1000の鬼ガエルで小突いても同じでした。それが最上級帝になると『2800+2800+2800=8400』攻撃3回で仕留めます。何気ない進化やぁ。つい感慨深くて…



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【彼岸】に関しては攻撃力2000の直接攻撃『ナイトメアシャーク』がいるので、ハートランドラコと同様に6000ダメージを与えておけば常に射程圏としてゲームを進められます。ライフを攻めることは神の忠告や警告を追い込み、ナイトメアシャークのケアとして伏せを余分に置かせて『彼岸の沈溺』で刈り取るといった副次効果もあるので、ライフは攻め得。彼岸の悪鬼ファーファレルのモンスターを一時的に除外する効果も絡めながら電卓を叩きます。


おまけ程度にナイトメアシャークは自身以外にも水属性なら直接攻撃効果を与えられるので、『アシッドゴーレム』を3000ダイレクトアタッカーに化かす事も可能です。最期の一撃に。



という訳で、【彼岸】【帝王】の話でした。混沌の落とし穴・真源の帝王の裁定を載せて締めときます。ではまた~



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■ ペンデュラム召喚に対して「混沌の落とし穴」 や「インヴェルズ・ローチ」の効果を発動できますか?



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■ 真源の帝王の裁定

Q:《真源の帝王》の効果解決時に対象に選択したカードの内1枚が墓地に存在しなくなった場合でも、残りの選択したカードを1枚をデッキに戻し、ドローする処理は行われますか?


A:はい、行われます。「 真源の帝王 」の効果処理時に対象とした「帝 王」と名のついた魔法・罠カードが2枚とも墓地に存在しなくなっている場合には効果処理は適用されません。 (『その後、自分はデッキから1枚ドローする』処理も行われません)