ギルド屋さん

遊戯王

《 色の支配者と旋風シュラの話 》


▼《 そんな殺生な 》

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《No.16色の支配者ショック・ルーラー》
エクシーズモンスター
ランク4/光属性/天使族/攻2300/守1600
レベル4モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、 カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。 次の相手ターン終了時まで、宣言した種類のカードをお互いに発動できない。


▼《 封殺 》
フィニッシャーとして君臨するエクシーズですが、その封殺を自らに向けるパターンも存在します。


『HーC ロンゴミアント、バーサーク・デッド・ドラゴン、電池メン角型、ミストデーモン、邪神機−獄炎、紋章獣レオ』といった「ターン経過により弱体化・自壊するモンスター効果」をショックルーラーでストップさせることで前線での時間を維持できます。希望皇ホープの忘れ去られし自壊効果も防げます。



ただショックルーラーは「カードの発動」のみを制限するので、トラップを宣言しても「虚無空間」の効果による自壊は防げません。発動に加え効果の使用までも制限する「大寒波」であれば虚無空間は自壊しません。




昨今、「セプスロ」に代表されるようにモンスター効果のインフレが加速し、それを抑え付けるように「激流葬」のような性能の高い除去が緩和されています。モンスターのインフレを抑えるという意味では「大寒波」のようなモンスター効果を通せるカードの投入も選択肢だと思います。


『ストライク・オブ・ネオス』で攻撃力2000の「ジェネティック・ワーウルフ」が登場して以降、数字比べインフレは留まっています。ただそれもヴェルズが「50刻み」のステータスを示した事により限界に近付いている事を意味しています。より精度の高い召喚方法を掲げる事で実質的なスタン落ちを行ってはきましたが、ベースとなる攻守についてのインフレは過去のカードが軒並み価値を失い兼ねないので避けて欲しい道であります。



▼《 旋風シュラ

そして「黒い旋風」が制限解除となった【BF】を再築してみました。勝ちパターンの代名詞である「旋風シュラ」も経年で姿が変わってきています。


例えば「旋風シュラから相手モンスターの戦闘破壊」までが叶う場面。全盛期には旋風からサーチしたブラストを特殊、シュラからヴァーユを呼んでトリシューラとする流れがベターでした。もちろん強力な攻め手のひとつではあります。


今はシュラから呼び出せる種類が増えたことで選択肢が広がっています。大きく2つ。




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《BF-隠れ蓑のスチーム》
チューナー
星3/闇属性/鳥獣族/攻 800/守1200
「BF−隠れ蓑のスチーム」の(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。 自分フィールドに「スチーム・トークン」(水族・風・星1・攻/守100)1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、 自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。 このカードを墓地から特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードをS素材とする場合、 他のS素材モンスターは全て「BF」モンスターでなければならない。




● 《月華竜・アーマードウィング》

「旋風シュラ」もここまで来たかと唸った展開。旋風からはブラストをサーチ、シュラからはコレクターズパックより加わった「BF 隠れ蓑のスチーム」を特殊召喚。レベル3の自己蘇生チューナーなのでシュラ・ブラストと組み合わせる事で「月華竜・アーマードウィング」という並びを実現。そこからランク7も見れるので、レベル7のダムドを素材にする場合も含めて検討可能。シュラ単体からでもスチームをリクルすることで牙王を呼ぶことができます。地味に残されるトークンはスクラップドラゴンの弾として扱えるなど、利点の多いスチームさんです。



● 《色の支配者ショックルーラー》

旋風シュラから「シュラ⇒東雲のコチ・ブラスト」と並べる事で成立します。レベル4チューナーのコチは特殊召喚したターンにシンクロ召喚は行えませんが、エクシーズなら問題ありません。





黒い旋風が解除されたことで「BF 疾風のゲイル」にアクセスできる機会も増加しました。旋風カルートから相手モンスターをゲイルで弱体化させつつランク3、闇の誘惑やダムドで除外したモンスターをリヴァイエールで呼び戻すといった動きに繋がります。


【六武衆】の結束はどこか冷めるのに【BF】の黒い旋風は盛り上がるから不思議です。封殺制圧テーマに対し、カルートやゲイル、シュラといった戦闘を全面に押し出しているテーマが持つ力でしょうか。



★ ―《 次回構想 》― ★

●《 シンクロアンデが墓場から