■「剛鬼のセールスポイント」 剛鬼モンスターの共通能力 「フィールドから墓地へ送られた場合にデッキから同名以外の剛鬼カード１枚を手札に加える。」 ここを活かすべく、《ファイアウォール・ドラゴン》の横で剛鬼モンスターをリンク素材に使い倒す事で、手札から特殊召喚＆剛鬼サーチ。続々とリンク素材を確保して盤面を築き上げるデッキに仕上がっています。 驚くべきは、その体力。 現状、剛鬼モンスターは「レベル１〜６」の６種類で、さらにサーチ可能な２体蘇生魔法カード《剛鬼再戦》があるので、剛鬼モンスター１体が後続を呼び込む共通能力によって８体分のリンク素材となる計算です。 そこに戦士族の稼ぎ屋《聖騎士の追想 イゾルデ》、さらに夢を見れる《サモン・ソーサレス》といったリンクモンスターを加える事で、一挙に１０体を超えるモンスターをリンク召喚へ注ぎ込む事を可能としています。やはり手札のモンスターを展開する原動力となる《ファイアウォール・ドラゴン》は異常ですね。《血の代償》が禁止で奴が許されてるのは違憲状態です。 【剛鬼】躍進のポイントは《聖騎士の追想 イゾルデ》の登場。戦士族２枚から剛鬼にアクセス可能となり、そこに装備魔法１枚で呼べるレベル１《剛鬼マンジロック》が安定性に拍車をかけ、脅威の体力を誇るリンク召喚へと繋がっていきます。 ■「トロイメアと剛鬼」 【剛鬼】と従来のリンク展開デッキの決定的な違いは、《聖騎士の追想 イゾルデ》から間接的にサーチできる《神剣－フェニックスブレード》です。 墓地に貯まりゆく剛鬼モンスターは戦士族なので《神剣－フェニックスブレード》を回収する為の除外コストを賄う事ができ、その手にした剣は「トロイメアモンスターの手札コスト」として活用できるのが最大の長所です。 各トロイメアモンスターの効果は「手札コスト１枚→固有効果＋相互リンクなら１ドロー」なので、実質無料の《神剣－フェニックスブレード》と固有効果＆１ドローを交換している事になります。 つまり、【剛鬼】はリンク召喚による盤面構築と同時に、トロイメアモンスターと《神剣－フェニックスブレード》の組み合わせによる「ドロー促進」を備えているのです。そこで手札誘発やら《ソウル・チャージ》を引いちゃったら、もうたまらない。 《神剣－フェニックスブレード》をアドバンテージに変える動きを歴史に習えば【剛鬼ブレード】です。 ■「トロイメアについて」 【トロイメア】のリンクモンスターには ● 追加召喚を得る《トロイメア・ゴブリン》 ● 墓地のスペルをセットできる《トロイメア・グリフォン》 ● デッキから《夢幻崩界イヴリース》を特殊召喚できる《トロイメア・マーメイド》 ここまでは相手関係なく効果を使えるので《神剣－フェニックスブレード》と合わせてドローを稼げますが、 ● 相手のメインモンスターゾーンの１体を破壊できる《トロイメア・ケルベロス》 ● フィールドのカードをデッキバウンスできる《トロイメア・ユニコーン》 この２体はちょっと相手次第です。が、自分フィールドから墓地へ送られると相手フィールドに特殊召喚できる《夢幻崩界イヴリース》を呼び出せる《トロイメア・マーメイド》を展開に絡める事で向こう側に的を作り、トロイメアを起動。更なるドロー、先行であってもドローを可能としています。 ちなみに《トロイメア・ケルベロス》は「地属性・悪魔族」、剛鬼が「地属性/戦士族」なので、あと１体「地属性で種族が異なるモンスター」を用意する事で、《ライトロード・ドミニオン キュリオス》のリンク召喚が叶います。デッキのカードをピンポイントで墓地へ送り、《トロイメア・グリフォン》でセットするコンボが狙えますね。 残る地属性素材の候補としては、獣族の《ミセス・レディエント》、サイバース族の《バイナル・ソーサレス》、ドラゴン族の《鎖龍蛇－スカルデット》、機械族の《電影の騎士ガイアセイバー》など、時を経る毎に怖くなるリンク召喚。地属性というドミニオン指針がある事で、被った《増殖するＧ》なんかも仕事ができていいですね。 といった感じで、【剛鬼】の話でした。触る度に思いますが、展開から制圧まで備えるトロイメアが今後のリンク召喚を支えるギミックですねぇ。 ではまた！
剛鬼
リンク召喚に特化した【剛鬼】が各所で勝ち名乗りを上げてます。ちょろっと回して感じた事をつらつら。
