■《海皇を説く》
このゴールデンウィーク中に使っていた「神葬零嬢ラグナゼロ」を軸とした【海皇】について、あれこれ書き置きたいと思います。各パーツはシンプルなので役割を主に。
● デッキレシピ
● プラン
● 勝ち筋
● 負け筋
● サイド後
【海皇】
氷霊神ムーラングレイス
水精鱗-メガロアビス×2
水精鱗-アビスリンデ
水精鱗-アビスタージ
水精鱗-アビスパイク
鰤っ子姫
海皇子 ネプトアビス×3
海皇の狙撃兵×3
海皇の竜騎隊×2
海皇の重装兵×3
深海のディーヴァ×3
ワン・フォー・ワン
死者蘇生
簡易融合
アビスケイル-ミヅチ
ブラック・ホール
皆既日蝕の書×3
禁じられた聖杯×3
禁じられた聖槍×3
ハーピィの羽根帚
アビスフィアー
激流葬×3
【エクストラデッキ】
キャット・シャーク
神騎セイントレア
深淵に潜む者
No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ
たつのこ
アームズ・エイド
虹光の宣告者
AOJカタストル
氷結界の虎王ドゥローレン
BF-星影のノートゥング
ブラック・ローズ・ドラゴン
氷結界の龍 グングニール
幻竜星-チョウホウ
氷結界の龍 トリシューラ
旧神ノーデン
【サイドデッキ】
エキセントリック・デーモン×3
エフェクト・ヴェーラー
幽鬼うさぎ
サイクロン×2
邪神の大災害
強制脱出装置×3
神の宣告
転生の予言
虚無空間
王宮の鉄壁
■《神葬零嬢ラグナゼロ》
竜騎隊を起動できる『ラグナゼロ+聖杯聖槍』のプランを取っています。【クリフォート】に対して打ち所のないヴェーラーを聖杯に変えた辺りから始まっているデッキです。ラグナゼロを作る為、「レベル4水精鱗+ネプトアビス⇒竜騎隊蘇生」を狙えるよう魚族である水精鱗をデッキから特殊召喚できる《鰤っ子姫》も活躍。ワンフォーワンの選択肢でもあります。
■《主柱》
【海皇】はネプトアビスからアドバンテージを狙うデッキ。何はともあれ、そこからワンキル・コントロール・手札破壊と道が広がってます。単なる狙撃兵召喚に対しても激流葬が使われるのは、その先にネプトアビスに繋がるからに他なりません。本命となるディーバの前に罠を踏む為にもネプトアビスに繋がる狙撃兵は3枚欲しいカードです。
■《勝ち筋》
まず、有名ですが『ネプトアビス+水属性』簡単ペアから発生するワンキルです。
・ネプト召喚⇒竜騎隊を落としてメガロと海皇サーチ
・手札の水属性とサーチした海皇を捨てメガロ特殊
・ミヅチをサーチ
・メガロで隣のネプトをリリースして2回攻撃を獲得
・ネプトで竜騎隊を蘇生
「メガロアビス(ミヅチ装備の2回攻撃)+竜騎隊」⇒3200+3200+1800=8200
メガロを特殊する際、墓地に送った海皇(重装/狙撃)で場を空けながら狙えるワンキルです。相手場のカードを退かせるようネプトから「メガロ+重装/狙撃」を揃えます。
ディーバが絡んだパターンは虹光の宣告者や、ノートゥング+メガロ+ムーランといった様々なワンキルへと派生していきます。
■《サルベージと宿敵ダイヤ》
先の「ネプトアビス+水属性」というワンキルは、水属性の強味である《サルベージ》1枚から成立する条件です。サルベージはメガロの手札コスト2枚を捻出する事にも繋がるので、最初はサルベージ3枚から入りました。第一陣で罠を踏み、サルベージからの第二陣でワンキルを図る格好です。
ただ、現状の【海皇】が頭ひとつ抜けられない理由。
・ダークロウ(海皇・ネプト殺し)
・星輝士セイクリッドダイヤ(ウンディーネ・ネプト殺し)
・深淵に潜む者(海皇殺し)
汎用エクストラから基盤である海皇エンジンを潰されてしまいます。
その中でも《星輝士セイクリッドダイヤ》は、デッキからの墓地送りを封じネプトアビス・ウンディーネを黙らせるのみならず、墓地から手札に加わるカードを除外に追いやる効果を備えています。先に挙げたサルベージはダイヤに潰される格好です。ダイヤが出る前にサルベージを事前発動しておくといったプレイも試みましたが、プトレマイオスが出てくる頻度の前に散りました。「ネプトアビス+水属性」のワンキルにはサルベージが便利ですが、ダイヤに阻まれてしまうという結果です。
ダークロウに関してはデッキの半分が廊下に立たされるので、言うまでもありません。【水精鱗】が全盛期の頃、次元の裂け目ならアーマーカッパー(重装)で突破できるけど、マクロコスモスは無理だったので、マクロコスモス内蔵のダークロウのヤバさは数年前からの折り紙つきです。
『ダークロウ・ダイヤ・深淵に潜む者』。奴等が闊歩する限り、基盤が動かなくなる【海皇】に向かい風が吹き続く事は間違いありません。そうなると次は発覚したウィークポイントを埋めるカードを順次試していく事になります。
激流葬を含む対罠に対しては、除去で前を空けた後の狙撃兵で踏むとデッキ内のリソースを失わずに済みます。サイド後のダイヤモンドダストも狙撃兵の攻撃で誘えるので、除去+狙撃兵は有効です。また伏せのある相手に対する狙撃兵召喚は、ネプトアビスを見越した上で相手にリアクションを求める行動となり、宣告警告虚無空間さえ誘い出せます。ローリスクハイリターンの典型です。攻撃が通ればネプトアビスをリクルートしてゲームクラッシュ。
■《穴埋め》
目下の課題『ダークロウ・ダイヤ・深淵に潜む者』
これまでに幾つか解答カードは示されています。特に【ヒーローは「ダークロウ&ダイヤ」という王様プレイをかましてくるので、ネプトアビスを動かすためにも手立てが必須。両者を退かす必要があるので複数除去を漁ります。
・ブラックホール
・皆既日蝕の書
・闇の護封剣
・ライトニングボルテックス
・激流葬
・狡猾な落とし穴
・つり天井
・ミラーフォース
・エアフォース
まず、後攻から即撃てる《ブラックホール》。ディーバが召喚権を要する以上、即撃てるブラックホールはテンポ的に重要です。
次に罠を試しましたが、エアーマンの伏せ破壊がある以上「攻撃反応<召喚反応」という結果に。その中でも調子が良かったのは激流葬。ディーバ召喚への無効カードにチェーンして激流を放ち、ネプトアビスを立てられる点も特筆できます。これは場が空になる点も含め、ネプトアビス+手札に水属性があればワンキルとデッキの強味を生かす事に繋がります。
そして狡猾な落とし穴1枚よりは激流葬3枚、安心してセットできるモンスターがアビスリンデ程度という都合もあり、つり天井もイマイチでした。
ブラックホール・激流葬が「ダークロウ+ダイヤ」を越えるために好感触でしたが、「ダークロウ+サイバードラゴン インフィニティ」と構えられるとお手上げ。解答カードが2枚重なる期待を込め『皆既日蝕・闇の護封剣・ライボル』を試していきました。
まず、メガロに加えて手札コストを要する事になる《ライボル》が落選。手札を増やせるサルベージがあれば勝手も違いますが、ダイヤに封じられる以上ムラが出てました。
《皆既日蝕・闇の護封剣》。闇の護封剣は永続魔法なので、ドゥローレンによる使い回しが効き、皆既日蝕は月の書のようにディーバに対するヴェーラー回避や、スキルドレインに対するブラックローズ⇒皆既日蝕といったチャンスメイクに長けています。速攻魔法故の役割を多く持てる皆既日蝕の書の方が使い易かったです。
例えば、ディーバ召喚⇒皆既日蝕⇒邪魔なモンスターを裏返しつつネプトアビス特殊⇒ネプトアビスでメガロと狙撃兵を揃え、裏にしたモンスターを狙撃で割りながらワンキルといったシーンです。
『ディーバ・水属性・皆既日蝕』という手札は、ディーバに対するヴェーラーを越え、ネプトアビスからサーチした狙撃兵で場を空けながらワンキルを狙えます。
この他にもディーバではなくメガロまでヴェーラー発動を我慢されワンキルを失した際も、皆既日蝕なら相手ターンを凌ぐカードとして使えます。闇の護封剣との仕事量には差があるように感じました。
また単体除去ですが、後手から使えるという意味で《精神操作・地砕き》も試行。ダークロウを操作で奪いつつディーバからのトリシューラが決まると爽快でしたが、ダイヤを精神操作してもお互いデッキから墓地に送れず、結局ネプトアビスは動けないのでムラがある印象でした。地砕きは【ヒーロー】に対してリビングデット⇒守備力高めチームのブリキンギョ・プトレマイオス蘇生によりスカされる場面がちらほら。
『ブラックホール・激流葬・皆既日蝕の書』と弱点の穴埋めカードは入っていきましたが、《深淵に潜む者》によるターンスキップにも等しい墓地封殺が悩ましい限り。サイドアウトされている事もある深淵なので無視でもいいかなと思いましたが、『デモンズチェーン・ブレイクスルースキル・禁じられた聖杯』と効果無効カードを試してみました。【ネクロス】のトリシューラに対する抵抗剤でもあります。
どれも一長一短ですが、攻撃力を変動させる禁じられた聖杯に限っては《神葬零嬢ラグナゼロ》とシナジーを形成します。水属性のラグナゼロは竜騎隊のトリガーとしての役割を持ち、除去&ドロー&サーチという八面六臂の活躍。ラグナゼロとの親和性を加味して、禁じられた聖杯・禁じられた聖槍をピックしました。聖槍は狙撃兵の攻撃サポートは勿論、ブラックローズによる一回休み突破にも有用です。
聖槍は《神騎セイントレア》との相性も抜群。まず、セイントレアの価値として【海皇】の大敵である「ダークロウ・ダイヤ・深淵に潜む者」の解答になる点です。ディーバからのセイントレアを狙う訳ですが、そこに脱出のような罠を貰うと封殺モンスターを退けられず敗戦に繋がります。聖槍でセイントレアを保護できれば、そのまま解決。聖槍で800下がってもセイントレアは戦闘で破壊されないので、問題はありません。
「聖杯・聖槍+ラグナゼロ」を目指す上で、『レベル4水精鱗でネプトアビスをコスト運用⇒竜騎隊蘇生⇒ラグナゼロ』というプランを取ることにしました。水精鱗+ネプトアビスがアドを稼ぐので、そこから派生したラグナゼロ+聖杯聖槍の構えに羽根箒を貰ったとしても損失を抑えられるからです。ラグナゼロは相手の水属性を素材とした深淵に潜む者に対しても1ドロー&破壊という形で解決できます。レベル4水属性という枠で、バウンサーの『アビスソルジャー』も試しましたが、バウンスの効力は相手によって差が出るので水精鱗に収まりました。アビスソルジャーの効果発動には手札を墓地に送る必要があるので、ダークロウを倒せない欠点も気になりました。
アビス・ソルジャー
エアジャチ
時械神メタイオン
鬼ガエル&粋カエル
N・グラン・モール
忍者マスターHANZO 等々
■【水精鱗セット】
水精鱗-メガロアビス×2
水精鱗-アビスリンデ
水精鱗-アビスタージ
水精鱗-アビスパイク
鰤っ子姫
ワンフォーワン
アビスフィアー
・狙撃兵サーチからネプトアビスへの道を拓くアビスパイク
・デッキからサーチできるサルベージとして働くアビスタージ
上記2種をサーチできる「アビスリンデ・鰤っ子姫・ワンフォーワン・アビスフィアー」という位置付けです。水精鱗のサーチ先とリクルート手段を増やし、序盤のサーチ役としてアビスパイク・以降のサルベージ役としてアビスタージを使い分け。アビスタージはダイヤに邪魔されない状況を見て呼び出します。魚族をデッキからリクルートする鰤っ子姫も用途を使い分けられるワンフォーワン対応。水精鱗+狙撃のセット破壊から本命のディーバを通していく事も基本的ですが大切な事です。
《簡易融合》の価値について。旧神ノーデン⇒竜騎隊蘇生⇒水属性ランク4。フリーチェーンかつ相手に関係なく扱える深淵に潜む者がベターな選択肢です。アークナイトやラグナゼロは対象が必要ですが、深淵に潜む者は条件がなく竜騎隊のサーチ効果を先行でさえ使えます。また、深淵に潜む者は"増援"でありながら自軍全体の攻撃力を500底上げできるカードです。
例えば、『簡易融合⇒ノーデン×竜騎隊⇒深淵者⇒ディーバをサーチして召喚⇒狙撃兵⇒攻撃⇒竜騎隊』という流れ。2200+700+1900+2300=7100ダメージを与えつつ、メイン2トリシューラです。ライフ1000を割ることで、返しのソウルチャージ・簡易融合・破壊輪・スキドレ等々のカードを封じる事ができ、対【クリフォート】であればトリシューラではなくBFノートゥングを呼ぶことで総ダメージ7900とツール運用を不可に追いやります。この戦闘時に聖杯の400アップを添えるとワンキルとなるので、全体除去⇒簡易聖杯は逆転プランとなりえます。
■《2戦目以降》
サイドチェンジ後について。ダイヤモンドダストが飛んでくる都合、ラグナゼロを立てるリスクが跳ね上がります。やってられません笑
聖杯聖槍アウトから除去を有効なカードに変更。ネプトアビス保護からアドを稼ぐプランや、【海皇】を相手に積まれないサイクロン事情を利用した永続罠(鉄壁・虚無空間など)の封殺プランが有用です。幻竜星チョウホウとの関係で、チューナーであるヴェーラー・幽鬼ウサギはサーチ可能なサイドカードでもあります。
神の宣告は【ネクロス】の儀式魔法に対してマイナスを喰うのでメインは難しい1枚ですが、サイド後はダイヤモンドダストや激流葬を越えたワンキルに向かえるので便利です。
また、脱出装置3枚を【ヒーロー】を始めとするエクシーズ系統に入れてます。その内の1枚を【クリフォート】に対してライフゲームを仕掛けられる破壊輪とした時期もありましたが、ダイヤモンドダストの×500バーンが重なると終わってしまうので回帰。
邪神の大災害⇒冥府の使者ゴーズを試そうかな。ランク7素材としての仕事は勿論、攻撃力2700は守備力2600のプトレマイオスにプレッシャーを与えます。ゴーズが闇属性なので、ダイヤに打ち消されてしまう頻度だけ気になるところ。
そして、前後に対応できる《エキセントリックデーモン》。ライオウと手違い、どちらをサイドインされても対応できるエキセンは便利極まる1枚です。メタに対するメタは引いた引かないのリスクしかないので悪手ですが、エキセントリックは前後破壊と役割が広いので1:1徹底。妨害を退ければネプトアビスが差を付けてくれます。
エキセントリックデーモンはペンデュラムモンスターなので、「たつのこ」とシンクロしてメタファイズホルスも出ます。【ネクロス】の場合は使用済みのエキセントリックを万華鏡で落としてクラウソラスも呼んだりと、用途が多岐に渡るカードです。青写真ながらエキセントリックデーモンは滅茶苦茶キープしてあります。エキセントリックを再利用できるスケール2の価値も格段に上がり、これからが楽しみな1枚です。
■《まとめ》
・竜騎隊を従えたラグナゼロ+聖杯聖槍による破壊&1ドロー&サーチ。
・羽ばたけエキセントリックデーモン。(お値段的に)