■《制限予想》
まず、今期のトーナメントシーンの「入賞デッキ・使用カードランキング」から覗いてみましょう。何事もコナミくんの気持ちになる事が大切です。
【2015年4月期 入賞デッキ】
1位 【影霊衣】 141回
2位 【E・HERO】 118回
3位 【海皇】 60回
4位 【クリフォート】 57回
5位 【テラナイト】 49回
6位 【インフェルノイド】 41回 …etc.
イメージ通りの二強+αです。呼ばれて飛び出てプトレマイオス以外は偏りもなく、デッキ選択としては良環境だったと言えるのではないでしょうか。先手後手の議論に決着が付いていないのもゲームに幅が生まれている証拠、歓迎すべき傾向だと思います。まだ発売から間もない【クラウンブレード】はランキングに食い込んでいませんが、登場してから日が浅いので規制はないでしょう。クラッシュ・オブ・リベリオンも再販されたばかりです。
そしてモンスター使用率ランキングの2トップは手札誘発から増殖するGとエフェクトヴェーラー。それに続く形で【ネクロス】のメインパーツ達が上位独占となっています。手札誘発は環境に左右されるカードなので規制の線は薄いとして、【ネクロス】規制は免れないと思われます。
■《ネクロスを削ぐ》
【ネクロス】のデッキパワーを削ぐとなれば、やり方は様々。
● スタミナ源である「シュリット」を規制。
●「万華鏡・降魔鏡」のレベル調整に便利な「クラウソラス」を規制。
● 儀式魔法3種まとめて制限指定。
● 防御&ドローを兼ねる「ヴァルキュルス」を規制。
● 最強の返し「トリシューラ」を禁止。
● 再び「センジュ・マンジュ」を規制。
● ヒーローを兼ねて「増援」を禁止。
● 駆け引きが偏る「儀式魔人リリーサー」を禁止。
まだ【ネクロス】は登場して1年経っていない点や、新興儀式テーマ【占術姫タロットレイ】との兼ね合いから仏像2種の扱いは難しい所です。シュリットが元気なままだと「トリシューラ・シュリット・クラウソラス」のような手札からトリシューラ連発可能パターンも消えないので、そこは押さえて欲しいかなと思います。
■《ヒーローを削ぐ》
みんなに愛されて止まない「ダークロウ」以外は健全なランク4ビートなので、シャドーミストを特殊召喚できるカード=マスクチェンジに繋がるカードは規制すべきです。ヒーローアライブが生き残るなんて万が一にも許されず。
ただでさえ少ないスタミナをカットするという意味では、エアーマンやシャドーミスト、バブルマンの規制も話題に上がってきます。ダークロウに繋がるシャドーミストが減るのが一番の痛手、ブレイズマンの仕事も減ります。
増援は【ネクロス】と共に引退予想として、デュアルスパーク時代の【ヒーロービート】はエマージェンシーコールが規制されたので、それに習うとも考えられます。むしろダークロウを倒せるサンダーボルトや洗脳ブレインコントールの解除に動く可能性もありそうです。何はともあれダークロウはペンデュラムモンスター否定なので、ストラク発売を踏まえると生き残れる理由がありません。ヒーローというよりダークロウ規制という方向を考えます。
■《予想》
緩和組はアニメ再登場チームであるシンクロ系(ゴヨウ、ブリューナク、精神操作等)がありそうですが、当たりっこないので規制組を並べてみます。
* 現状のリミットレギュレーション | 遊戯王アーク・ファイブ オフィシャルカードゲーム - カードデータベース
・禁止予想
《増援》
《ソウルチャージ》
《デビルフランケン》
・制限予想
《影霊衣の術士シュリット》
《クラウソラスの影霊衣》
《E・HERO シャドーミスト》
《ヒーローアライブ》
《深海のディーバ》
《大嵐》
・【禁止予想】
●《増援》
【ネクロス】【ヒーロー】両者に入っている「増援」、【テラナイト】の弱体化にもなるので禁止1枚で済むバランス剤として一時的に投獄。
●《ソウルチャージ》
次元融合が禁止なら「ソウルチャージ」も同列だと思います。ヒーローや列車、インフェルニティが使うと相手に干渉できるエクシーズが並びすぎて一方的になるのでアウト。誰からも文句は出ないと思う。
●《デビルフランケン》
【インフェルノイド】に採用されナチュルエクストリオを繰り出す「デビルフランケン」。エクストリオのペンデュラム否定という性質がストラク的によくない。魔法罠効果無効の構えとなるリリス+エクストリオは先行ワンキルにも等しいので、押さえてほしい。
・【制限予想】
●《影霊衣の術士シュリット》
●《クラウソラスの影霊衣》
【占術姫タロットレイ】のために仏像は残して欲しいので、スタミナ減となりブリューナクも遠ざけるシュリット規制、加えて万華降魔のレベル調整に便利なクラウソラスを規制。
●《E・HERO シャドーミスト》
●《ヒーローアライブ》
【ヒーロー】が環境に出てきたのはシャドーミストとダークロウの力なので、それらを抑制。肝心のダークロウ自体は1枚構築でも結果が出てるので、周辺パーツ達を規制する方向です。
●《深海のディーバ》
4月のたつのこプロモーションは無事に終えたので、お役御免。ムーランの先行2ハンデスの確率を下げる為にはディーバが適当です。殴らなくていいレスキューキャット(エアベルン)みたいなもんですからね。
●《大嵐》
永続罠、スキドレ一回休み手違いetc.による封殺ゲーを逐一規制するよりは、大嵐と羽根帚が共存する事によるリスキー状態。どれだけ永続を絞っても【クリフォート】は手を変え品を変え戦えるので、敗戦の確率が二倍になる嵐帚環境をプレゼントを計画しときます。
・【その他】
●《死のデッキ破壊ウィルス》
「デス・ウィルス・ドラゴン」を投げまくるデッキを使うためには1枚制限のままではいけない。そう。「クリティウスの牙」を3枚揃えてしまったのだ。これは急を要する。
●《星守の騎士 プトレマイオス》
エクシーズの集大成とも言える汎用性。フリーチェーン故、如何様にもプレイの差が出るので、なんやかんや好きなカードです。プレアデスやインフィニティに出番が回ることが多いですが、デュエル終盤。トップ勝負になった時に立てる万能カウンターのアーティファクト・デュランダルは神の宣告のような安堵感があります。
「相克の魔術師」を筆頭に光属性メタカードも出始めているので、プトレマイオス規制ではなく後発カードでバランスを見ていく計画でしょうか。【シャドール】に対するセイクリッドダイヤ、【クリフォート】に対する幽鬼うさぎ、【ネクロス】に対するエルシャドール・アノマリリスと最近の傾向は後だしジャンケンです。
「ビュート、ホープライトニング、プレアデス、インフィニティ、デュランダル、ダイヤ、ティラス等々」揃いも揃って光属性というのは、ちょっと意図も感じる次第。【ネクロス】が「アンチ:エクストラデッキ」に特化した性能を誇るように、「アンチ:属性テーマ」が出てきてもおかしくはないのかなと。
・【頼】
という訳で、制限間近をネタにした回でした。「クリティウスの牙」を買っちゃった事が良い方向に傾きますように。段階とか踏まなくていいから死デッキ3枚プリーズ。新制限はどうなろうと楽しむ事に変わりはないので、当たり障りのない感じでお願いします。プトレマイオスが本当に邪魔になるタイミングは【バーニングアビス】の登場時。闇属性否定のプトレマイオス⇒セイクリッドダイヤが蔓延していたら困るので、そのタイミングで臨終予想です。