もう何年前になるだろう。遊戯王に復帰する際、手に取ったのが「ストラクチャーデッキ－暗闇の呪縛－」だったので、どうしても懐古心をくすぐってきます。 その特徴は「闇属性」「悪魔族」のモンスターを主体として、ウィルスカードや《エクトプラズマー》《死王リッチーロード》といった「リリース」に関わるカードを多く擁していた点です。 当時のストラクの看板モンスターはチラ見の王《魔王ディアボロス》で、相手ドロー前にデッキトップを操作するだけという特殊不可のデカブツには見合わない仕上がりっぷりでした。勿論ハマるとハーフロックが決まるので強いんですけどね。ちょっとハマった記憶が‥ そんなチラチラ見る《魔王ディアボロス》は時を経て《闇黒の魔王ディアボロス》にリメイクされます。ストラク自体のテーマは引き継ぎつつ、反省を色濃く反映させた姿を刮目せよ。 ■「どえりゃあ強い」 《闇黒の魔王ディアボロス》 とりあえず、「闇属性・ドラゴン族・レベル８」のボディがボディ過ぎて困る。アクセス良好。 【カオスドラゴン】の新たなエースとして存在感を放ちそうなサポートのラインナップで書き切れないわいという訳で、《闇黒の魔王ディアボロス》の能力について。いずれもリリースに関する効果となっています。 ● 相手はこのカードを対象・リリース不可。 ● 自分の闇属性モンスターをリリースして発動。相手は手札１枚をデッキトップまたはデッキボトムに戻す。 攻守３０００/２０００の自己蘇生持ちってだけでも強いのに「対象不可、生贄耐性、手札破壊」という厄介な存在。テーマデザイン的にはウィルスカードに反応して蘇る《闇黒の魔王ディアボロス》、さらに手札破壊を仕掛けるというもの。 ウィルス適用中であれば、相手は手札破壊効果でデッキトップに置けるカードを縛られる事になります。手札破壊効果を巡る読み合いとか面白そうですね。相手からすると手札をデッキボトムに送る＝手札破壊、デッキトップに送る＝ドローロックという効能になってきます。 闇属性モンスターがリリースされると手札墓地から特殊召喚できるので、自身をリリースできる闇属性モンスターとはトリガーを引ける関係となり好相性。 「デスカリ」の響きだけでご飯がご飯が進むくん。遊戯王面白いです。 ではまた！
3月10日発売「ストラクチャーデッキR－闇黒の呪縛－」
このストラクチャーデッキでした。
星８/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの闇属性モンスターがリリースされた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
(2)：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はこのカードをリリースできず、効果の対象にもできない。
(3)：自分フィールドの闇属性モンスター１体をリリースして発動できる。相手は手札を１枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す。
歴戦の勇士が並ぶラインナップですが、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》に反応して手札や墓地の《闇黒の魔王ディアボロス》を特殊召喚する動きができる訳です。新時代における《暗黒界の龍神 グラファ》のような蘇りっぷり。無料で出てくる３０００打点の手札干渉、これはもう強いなと。
【ストラクチャーデッキR－闇黒の呪縛－】
《闇黒の魔王ディアボロス》
● 自分の闇属性モンスターがリリースされた場合、手札・墓地から特殊召喚。
