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デッキ破壊
「デッキビルドパック- タクティカル・マスターズ -」で登場した『神碑』(ルーン)
デッキ破壊を戦術として掲げているのが最大の特徴です。
テーマとしてのデッキ破壊は最初期の「ヴァンパイア」くらいしか記憶になく、局所的なコンボデッキとして《ネクロフェイス》《ヘル・テンペスト》《精気を吸う骨の塔》が思い当たる程度。掘り下げ甲斐がある分野でいいですね。子供の頃は《ニードルワーム》がこの世で最強のカードでした。「神碑」のデッキ破壊は墓地へ送るではなく除外という点も、リソース面でしっかりしてます。
「神碑」のデッキ破壊の構造として、「神碑」の速攻魔法にデッキ破壊の要素が追加されてます。例えば、《破壊の神碑》の効果は「《サイクロン》+相手のデッキトップ4枚除外」といった『デッキ破壊+α』のギミックです。その他にも相手に干渉しながらデッキ破壊を兼ねるカードが連なっています。
また、「神碑」速攻魔法にはデッキ破壊とは別のモードとして「神碑」の融合モンスターを特殊召喚できるので、《神碑の翼フギン》によるサーチ、《神碑の牙ゲーリ》によるサルベージといったリソース確保に加え、壁としてライフを守る役割があります。
そして、「神碑」の中でもカードパワーが図抜けているのがフィールド魔法《神碑の泉》。速攻魔法に反応して墓地の「神碑」をデッキボトムに戻しながら3ドローできるので、相互ターンにドローに次ぐドローを重ねる事で、妨害+デッキ破壊を維持できます。何故か《神碑の泉》に同名のターン制限がないので《神碑の牙ゲーリ》で《神碑の泉》を再利用して、6ドローできるのも不思議。
墓地に「神碑」がある程《神碑の泉》のドロー性能が高まるので、墓地肥やしのギミックとして《戦場の惨劇》《名推理》《モンスターゲート》を軸に構築してみました。
今回は《名推理》から現れて嬉しい《デビル・フランケン》《混沌の黒魔術師》《マジシャンズ・ソウルズ》を散らしてあります。《神碑の泉》があると相手ターンに手札から速攻魔法を発動できるので、《クリバンデット》型で墓地肥やしと速攻魔法を確保しても面白そうです。
墓地肥やしのついでに《光の護封霊剣》が落ちると直接攻撃を1ターン防げたり、《トップ・シェア》で相手がデッキトップ乗せたカードは「神碑」で除外して、こちらは《神碑の泉》でスマートにドローするコンボも取り入れてます。試行錯誤。お互いのデッキを裏返してデュエルを進行する永続魔法《天変地異》+デッキ破壊とか、ハーフロックできそう。
最後に《烙印融合》はデッキ融合を叶える夢の1枚ですが、その後に現れたのがデッキ破壊の「神碑」というスケジュールも巧妙です。マスターデュエルに「神碑」が登場したら、子供の頃《ニードルワーム》に苛まれた感覚がフラッシュバックしそうで怖い。
ではまた!