ギルド屋さん

遊戯王

【制限改定の話】

f:id:girudoya:20180915173657j:plain



制限改定ほにゃらら



こんにちは。未だに「リミットレギュレーション」なんて横文字よりも、「制限改定」という羅列に畏怖を感じる者です。





規制と緩和が紡ぐデュエリスト達の過去 ─ 現在 ── 未来 ───





それは、遊戯王の歴史を物語る上で欠かせない姿の1つ。










■「新制限」



f:id:girudoya:20180915170058j:plain


■ 2018年 10月1日適用 リミットレギュレーション


【禁止】
「アマゾネスの射手」
「メガキャノン・ソルジャー」
「サモン・ソーサレス」


【制限】
「嵐征竜-テンペスト」
「Emダメージ・ジャグラー」
「トロイメア・ゴブリン」
「ヒーローアライブ」
「封印の黄金柩」


【準制限】
「オルターガイスト・マルチフェイカー」
「閃刀起動-エンゲージ」
「閃刀機-ウィドウアンカー」
「彼岸の旅人 ダンテ」
「ブリューナクの影霊衣」
「超融合」
「隣の芝刈り」
「真竜皇の復活」
「破壊輪」


【制限解除】
「召喚師アレイスター」
「SPYRAL GEAR-ドローン」
「D-HERO ディスクガイ」
「イビリチュア・ガストクラーケ」
「エルシャドール・ネフィリム」
「エルシャドール・ミドラーシュ」




いざ、考察。




禁止カード編



f:id:girudoya:20180915170017j:plain



●「アマゾネスの射手」
●「メガキャノン・ソルジャー」
●「サモン・ソーサレス」



今期は大規模公式大会『YCS』が開催される事もあり、そりゃあもう手厳しい規制が待ってると思ってましたが、《メガキャノン・ソルジャー》が両手に華の状態で投獄へ。




《メガキャノン・ソルジャー》は「《A-アサルト・コア》+《ファイアウォール・ドラゴン》」のループキル、《アマゾネスの射手》は【インフェルニティ、ゼンマイ】等の《M.X-セイバー インヴォーカー》系統から発生する動きの抑止ですね。



《メガキャノン・ソルジャー》は、《キャノン・ソルジャー》と異なり2体射出のダメージ源だったのでループ形成の要求値が高く、それにより手札誘発の貫通力が下がり、デッキ自体の使用率にも影響が出ていました。



ただ、《アマゾネスの射手》も含めて、「先行キルを規制する」というメッセージ性が大型イベント前に大切かなと。より健全で、カードの応酬が生まれる程、多くのカードに選択肢という価値が生まれます。




海外の制限改定では「《A-アサルト・コア》《M.X-セイバー インヴォーカー》」が規制されているので、国内とは方向性がまるで異なる点が興味深い。ちょっと実験的な気がします。



《M.X-セイバー インヴォーカー》は、ランク3要員《SRベイゴマックス》等からの《聖騎士の追想 イゾルデ》要員でもあるので、【剛鬼】が勝ちまくっていたTCG環境では納得。






そして、不健全な片棒を担ぎまくった魔女《サモン・ソーサレス》。容易にデッキ内のモンスターにアクセスする汎用カードという意味では、《ラヴァルバル・チェイン》のような万能感があったので、多様化を損ねてしまったかなと。どのデッキも彼女を経由しまくってましたからね。




アニメバリアで保護されてる”例のドラゴン”と比べると魔女狩り感はありますが、これから先《ライトロード・ドミニオン キュリオス》や、《闇鋼龍 ダークネスメタル》といった更に癖のあるリンクモンスターを作っていく上で、「サモソ解決乙」とならない為のデザインベースは必要かなと思います。



例えば、リンク5以上のモンスターが出る時に…




そういえば、《サモン・ソーサレス》が消える事で《幽鬼うさぎ》の明確な打ち所が1つ減りますね。





制限カード編



f:id:girudoya:20180915165955j:plain



●「嵐征竜-テンペスト」
●「Emダメージ・ジャグラー」
●「トロイメア・ゴブリン」
●「ヒーローアライブ」
●「封印の黄金柩」



禁止2枚緩和というサプライズ。



《Emダメージ・ジャグラー》は効果ダメージが絡むカードを手札からポイっとして防げるので、《揺れる眼差し》ケアとしての印象が強い。ペンデュラムに対抗するカードの解答をペンデュラムが持っているという理不尽が懐かしい。






お次は、「《トロイメア・ゴブリン》《ヒーローアライブ》」。エクストラリンクを仕掛ける【剛鬼】等の規制です。世界大会でも猛威を奮ってましたね。《トロイメア・ゴブリン》は風属性なので、素引きした《SRタケトンボーグ》が息をするのが地味に地味に。



《ヒーローアライブ》制限は【アライブ剣闘獣】が泣いてたので、誰か慰めてあげて下さい。




そして、今回の制限改定で欠かせない話題が「征竜緩和」



これまで苦楽を共にしてきた盟友達を置いて出所した《嵐征竜-テンペスト》。既に《風征竜-ライトニング》と共に「祭り」が始まってます。



《超再生能力》で大暴れしてた時期が懐かしい。10ドローすれば手札誘発どころか何でも引けるわい。みんなが遊戯王やってるのに、【征竜】だけ「UNO」みたいでしたからね。



【征竜】のミラーマッチにおける《クリムゾン・ブレーダー》の存在感、《ヴェルズ・オピオン》を狙う《焔征竜-ブラスター》の破壊効果を《禁じられた聖衣》で回避。そこにも環境という共有がありました。




出張要素としての《嵐征竜-テンペスト》は、ドラゴン族であり風属性テーマの【ドラグニティ】に《聖刻龍王-アトゥムス》や《ドラグニティナイト-ガジャルグ》からの征竜を絡めた展開や《風の精霊 ガルーダ》による征竜除外。


また、風属性のランク7テーマである【ハーピィレディ】で活躍していました。一応【幻獣機】も一応。うん。





征竜は除外するとドラゴン族サーチとおいしいので、《召喚魔術》→《召喚獣ライディーン》の融合素材としておいしいモンスターが増えました。



もはや《嵐征竜-テンペスト》が存在しているだけで風属性の価値が上がるので、《怪粉壊獣ガダーラ》《幻獣機オライオン》《ドロール&ロックバード》等の汎用カードもポイントアップ。




勿論、ドラゴン族サポートカードの「《巨竜の聖騎士》《天球の聖刻印》《ダークフレア・ドラゴン》《竜の霊廟》《竜の渓谷》《エクリプス・ワイバーン》《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》《終焉龍 カオス・エンペラー》《牙竜転生》《氷獄龍 トリシューラ》《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》《復活の福音》《聖刻龍王-アトゥムス》」…



ちょっともうキリがないパターン。


《巨竜の聖騎士》は《増援》が征竜サーチになるのは面白いですね。





そんな【征竜】を除外するエンジンでもあった《封印の黄金櫃》が制限カードに指定。



【サンダードラゴン】と同時に征竜の抑制にもなる上手いチョイスだとシンプルに思います。そして、毎度ながら《封印の黄金櫃》というエンジンを損なう除外テーマ達【霊獣、不知火、メタファイズ、ネクロフェイス】等が可愛そう。思いっきり巻き添え。




《次元融合》を帰す事で調和を整えて欲しいというテロリズム。










えー。今回は新制限の「禁止カード」と「制限カード」について、お送りしました。動くカードが多いと構築が唸るので最高。




そして、思いの丈があり過ぎるので『次回』に続いてしまいます!





ではまた!