ギルド屋さん

遊戯王

【天井知らず】

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サラブレードの品格


蘇生屋の十二獣ライカが登場した事で、手札の一族を墓地に送り込める「サラブレード」の価値が上昇。道すがらライカがアドバンテージに変換してくれます。


と、同時に展開の最大値が引き上げられました。基本のドランシア+エメラルに加えてランク4やハマーコングによる耐性、選択肢として散らされているラムやラビーナにより破壊ケアさえ効かせる化け物デッキに進化してます。


ラムを置いておくと妨げられた壊獣の眠りや激流葬といった全体除去に対して蘇生効果で保険が効くようになり、1体でも残れば十二獣の1が100になっていく性能はリカバリー能力にも直結するものです。


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会局にGを喰った際に倒されても平気なラムやラビーナで止まる事で戦闘での損失を抑え、無理にドランシアを乗せない事で相手のドローも抑える事に繋がります。


サラブレードは素引きしたラムやラビーナを墓地に送れるのが強いですね。蘇生屋のライカを踏まえ、墓地肥やしのモルモラットも前にも増して召喚したいケースが増えてます。幽鬼うさぎが直撃する手札、後続がなく相手の十二獣を止められないような状況でない限りモルモラットは前のめりで行きたいカード。


Gの確認は、まずブルホーンでヴァイパーを手札に入れ、ドランシア→ライカを乗せ、ドランシアを外してそのまま蘇生するとGされても1ドローに抑えつつドランシアを用意できます。



サラブレードでサラブレードを捨て、タイグリスで埋め込むと攻撃力3200になり真竜剣士マスターPを打倒できるようになるのも評価点。戦闘耐性を与えるドラゴニックDをドランシアで割れるので、きれいにマスターPを処理できます。


そうなると「サラブレードの枚数」が気になってきて、【十二真竜】のような純以外の構築ではサラブレードは削られてしまう傾向にあります。それは墓地活用のライカやタイグリスのカードパワーにも波及してくる訳です。


ベイゴマを失った純構築は攻め手が「召喚権、会局」となるので、ドランシア+マスターPやシラユキ、真竜皇の復活による二段防御が成立してしまうと十二獣の動きを取れずに厳しいかなーと思ってたんですが違いましたね。


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時代は十二獣。純構築は十二亜種デッキ達が「各々好きな展開パーツ」を採用している枠に「十二獣を展開させないパーツ、展開されてしまった時のパーツ」を採用しています。それは手札誘発にしろ罠にしろ壊獣にしても十二獣を意識したものです。


ライカが十二獣展開の最大値を押し上げた事で、いよいよもって「十二獣を使って何ができるか?」というゲームを離れ、「十二獣をどこまで追究し、追求させないか」というレベルまで来てしまっているように感じます。


それはそれで「精神操作」のような尖ったカード採択に繋がって面白いんですが、対象を取るカードはハマーコングで裏目になってしまうのが難しいところ。


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ライカにより3体以上に膨れ上がる盤面や、マスターPの処理を含めて妨げとリリースという解答を用意できる"壊獣"が丸いのかなと思います。


妨げは墓地効果の壊獣サーチにより都合2回に渡り十二獣を退けられるので、2セット用意されている十二獣エクシーズのリソースをこちらは十二獣を消費せずに対応できる点がナイス。



【真竜型】も楽しいんですけどね。ちょっとムラが気になりました。真竜永続+十二獣で何も起こらない、肝心要のドラゴニックDがドランシアでパリン、ドラゴニックDが無い時のバオバブーンの弱さやGが直撃する等、"十二獣合戦"とは違う部分で課題を引きずっているような感覚。【征竜】に「光と闇の竜」を入れてあるようなイメージ。


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バオバブーンからのブレイクソードで真竜を割ったり、灰流うららされて残った会局をマスターPのアドバンス召喚に活用できたりと噛み合う部分は諸々あるんですが、詰まるところ「十二獣する、させない」という箇所に焦点が欲しいのかなと。



そんな時代に現れる「究極伝導恐獣」は攻撃力3500の全体攻撃アタッカー。ライカで横に横に展開するとしたら‥。この偏った生態系にバランスを取り戻す事は叶うのだろうか。総合すると恐竜スリーブ欲しいという予約ダッシュ。



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ではまた~!