ギルド屋さん

遊戯王

【恐竜と十二獣の話】

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青田買い


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恐竜ストラクのリメイクが決定となり、商品案内が届いています。10年前に発売された恐竜ストラクとは何ぞや?という事で、ごそごそ。



■ » 遊戯王wiki「恐竜の鼓動」よりコピー&ペースト


2006年6月22日発売。恐竜族を中心としたストラクチャーデッキ。


新規カードとして《超伝導恐獣》・《大進化薬》・《テールスイング》・《ジュラシックワールド》・《狩猟本能》・《生存本能》・《大噴火》・《大地震》の8枚を収録。


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キャッチコピーは「遥かなる太古の鼓動、恐竜達の真の力を解放せよ!!」


米国市場を意識した事もあってか、新規カードが8枚に増やされ、GBゲーム「DM4」の特典カードのうち5種類が再録されている。
そのためか、前回より1セットの値段が50円上がっている。


《巨大化》と《フォース》が入っている点からすると、戦術のテーマは「上級モンスターを特殊召喚し、攻撃力を大幅に上げて殴りきる」といったところだろうか。


《セベクの祝福》等、入手困難なカードを適当に収録した感もあるものの、だからこそ発展の余地が残された面白いデッキではある。POWER OF THE DUELISTで初登場した恐竜族モンスターがまとめて全種類再録された。


《オキシゲドン》1体と《ハイドロゲドン》2体を収録しているが、海竜族であるためか《ウォーター・ドラゴン》と《ボンディング-H2O》は未収録である。


《化石発掘》が収録されているためか、《早すぎた埋葬》などの蘇生系カードが他に収録されていない。
絶版カードの再録は《セベクの祝福》・《フォース》・《催眠術》・《マジックアーム・シールド》の4枚。


約3ヵ月後の9月14日に、ストラクチャーデッキ-恐竜の鼓動-スペシャルセットが販売されている。


なお、韓国語版のスペシャルセットには《アームズ・ホール》が同梱されていた。ストラクチャーデッキ-ウォリアーズ・ストライク-の再録まで、ほとんどの(特に日本人の)プレイヤーはこちら目当てで購入していたと推測される。


CMのナレーションはティラノ剣山役の声優(下崎紘史)が担当しており、収録内容の大半はティラノ剣山が使用したカードとなっている。発売当時の制限カードは《サイクロン》・《大嵐》・《ライトニング・ボルテックス》の3枚。




▼「10年前」



まず、歳月にやられそうですが、早速市場は反応。環境に顔を出した恐竜族から「エヴォルカイザー・ラギア&ドルカ」が動いてます。新ストラクの収録枚数が40枚とエクストラレスなので、青田買いに拍車をかけてる格好ですね。


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そんな僕もラギア&ドルカの3枚目を買っちゃったピープルなんですが、ラギアは記憶違いでウルトラと間違えてレリーフ購入という失策。やっぱりウルトラ統一にしといた方が管理は楽ですねぇ。


ちなみにラギアの効果は神宣、ペンデュラム召喚を消し飛ばせるランク4としては稀有な存在です。ドルカも含めて恐竜っぽいですが、実はドラゴン族なので新ストラクとの兼ね合いは、どうだろう。


恐竜族の増援である化石調査はレベル6までのモンスターをサーチできるので、その辺りを推してくれたら差別化になっていいなぁ。


そんな事を思いながら手元には買い足した4枚のラギアがある矛盾。早いとこ譲ろう。






▼「十二獣」



制限改定でノーダメージだった【ABC】を中核とする環境に殴り込んできた【十二獣】


現在までの獅子奮迅は周知の通りで、その勢いは増すばかり。


とかく対【ABC】における相性差が際立ち、まず格納庫を割れるドランシア。これまで相手ターンに張られる格納庫に干渉できるエクシーズは限られていましたが、ドランシアはいとも簡単にパリン。十二獣の出張性能故に、様々なテーマがドランシアで格納庫を割ってくるという背景が生まれています。


そうなるとドラゴンバスターに繋がる展開も減り、アド稼ぎの柱となる格納庫及びドラゴンバスターに辿り着けないケースが生じます。そりゃ厳しい訳で。


ドラゴンバスターが成立し、十八番のユニオン分解まで漕ぎ着けたとしても、そこに待ち構えているのは戦闘したモンスターを除外する十二獣ヴァイパー。ユニオンが手駒から減らされる事で、返しのドラゴンバスターが遠退きます。強欲で貪欲な壷でユニオンが飛ぶ事のリスクも上がる始末。



モンスターを殴れば次元の彼方へ飛ばせる十二獣ヴァイパー。特に横向いてるモンスターは格好の的なので、青眼の精霊龍のような横で構えるモンスターに強いのも光ります。対象に取られない事が武器のコズモにとってもヴァイパーは悩まし過ぎる存在。墓地に行けたら頑張るのに除外って。



あとは【芝刈りノイド】の隆盛により、久し振りにインヴェルズローチの姿を見掛けるようにもなり、ドラゴンバスター含めて高レベルモンスターの立場が変わってきています。聖刻キラーのローチ、困った果てたで懐かしいなぁ。



十二獣の基本展開となっている「ドランシア、モルモラット入りのソウコ、ダイガスタエメラル」は、誰が生き残っても更にリソースを拡充してゲームを傾けるので、激流葬やブラックホールのような全体除去が復権しているのも興味深い所です。



これも破壊耐性を持つマジェスペクターユニコーンが減った事による変遷の1つです。それら全体除去を見越したスターライトロードや我が身を盾にといった具合にメタゲームが動いていて、堂々巡り。スタロはツインツイスター、我が身はドランシアを見れるといった範囲が変わるのも、これまた面白い。


そこに破壊とは角度の違う次元障壁、禁断の異本、エクシーズユニバースといったカードが絡んできて、十二獣が色濃いメタゲームではありますが、特色ある環境を彩っています。


十二獣は対ペンデュラムにしても十二獣サラブレードによる貫通付加があるので、ペンデュラムを壁に耐えて耐えて‥という展開に勝ち筋を持ってます。



会局やベイゴマと圧倒的な初動からドランシア、ヴァイパー、サラブレードと相手の弱いところを突いていく動きが本当に強いです。


【芝刈りノイド】が繰り出す幻獣機ドラゴサック。破壊耐性があるのでドランシアにとっては厄介なモンスターですが、サラブレードを素材とすればトークン貫通でライフを取る展開に派生できたり。


タイグリスの素材入れ替えにしても、ブルホーンや炎舞のサーチにしても選択肢が多く見た目以上に複雑なデッキです。


当面の仮想的として、これから「申 - 酉 - 戌」と新カードが控えている事もあり、触っておくに越した事はないと思います。まだ見ぬ3匹が桃太郎に出てくる動物なのは、何か狙いがあるのかな?



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スウィッチヒーローのイラストは滑稽で好きです。どちゃ強そう。