ギルド屋さん

遊戯王

【世界大会の話】

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黎明期融合シリーズ


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■《カオス・ウィザード》

簡易融合の選択肢としてメジャーな1枚。


「キービートル」のエクシーズ素材として、またある時は「アーカナイトマジシャン」のシンクロ素材として。またまたある時には、「ワンダーワンド」のコストに使える優秀な1枚。


「ワンダーワンド」は「サウサク」が復帰したので後釜を奪われましたが、「カオスウィザード」はレベル4なので「アルケミックマジシャン」からお呼びが掛かったりします。


魔法使い族の繋がりで【ブラックマジシャン】に採用すると、「イリュージョンマジック」を意のままに。


「カオスウィザード」は単価は高いものの、その使いやすさ故に発掘され、流通量は多いので探しやすい1枚でもあります。





世界大会2016の話


■ » 遊戯王DR「WCS2016 一般の部」



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圧巻の"連覇"


栄冠を飾ったのは【青眼】を操る日本代表ヒヤマさん!!


個人トナメを見越して事故率を下げるべく「白き霊龍」を1枚に削り、「青き眼の祭司」を取り入れた唯一無二の構築。


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「祭司」のサルベージ効果により、「調和・爆風・ツイツイ・旋律」といった手札コストを要するカード群を円滑に運用できていました。「祭司」は「ヴェーラー」保持率アップにも貢献。



また、「祭司」から「白き霊龍」の除外効果を使い回す事でペンデュラム系統や【帝】に干渉でき、【マジェスペクター】は「ツインツイスター」と合わせて脅威に立たされていた姿が印象的でした。


羽根嵐ハリケが無くとも、「ツインツイスター」があるだけで罠系デッキのリスクを再認識。【青眼】の「銀龍」にしても【帝】の「アイテール」にしても、動きが通った際のアドバンテージが大きいので、罠系デッキは追い付くのが難しいですね。


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その点、【マジェスペクター】は「トーテムバード」を構えて「ツイツイ」に蓋ができるので、世界大会では環境二番手となり3位入賞。「トーテムバード」が2枚採用されている事からも立ち位置が伺えます。


戦闘サポート魔法の「マジェスペクター・ソニック」を仕込む事で、「精霊龍・銀龍」を倒せるよう選択肢を増やしていたのも印象的でした。




海外勢は【青眼】に「銀河戦士」を取り入れたチューンを施していましたが、「増殖するG」を撃たれストップせざるを得ない状況が敗戦に直結。




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「青き眼の賢士」からの「伝説の白石」が「銀河戦士」2体分の手札コストを捻出できるので、上手く回ると「サイドラ・インフィニティ」+「精霊龍」の詰みパターンに持ち込めます。


その場になると【帝】は帝王スペルと墓地効果を消され越えられないので、終戦。


「サイドラ・インフィニティ」は「亜白龍」に殴り倒されるという裏目があるので、環境予測や調整背景も気になる部分ではあります。


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そして、際立っていたのは「ソウルチャージ、虚無空間」。戦いを終わらせるその威力は世界でも変わりませんでした。それらを組み込める点でも【青眼】は抜き出た存在ですね。


「トレードイン」系統からの「ソウルチャージ」、「閃光竜・福音」により場持ちが段違いの「虚無空間」。


ただ、【青眼】を使っていた海外プレイヤーが先行で「ソウルチャージ」を撃てたものの温存を選択したせいで、【帝】の「エレボス」による手札破壊で抜かれてました。どんなパワーカードにもプレイが介在する瞬間です。



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安定を選んだヒヤマさんの【青眼】と対照的だったのは、「ブリリアントフュージョン」を取った【マドルチェ】や【帝】の姿。負けたら終わりの個人戦ではリスキーです。「ラズリー」可愛いんですけどね。


たとえ引いても「AFデュランダル」でデッキに戻すみたいなケアも効きますが、ランク5の成立は帝ギミックが回ってる必要があるので、そこにも壁が。



海外勢の【帝】の回し方はリソース管理を無視した粗雑なもの。各国の予選では「汎神の帝王」を含めてフルパワーで戦えてましたが、世界戦では規制が掛かっていた…としても乱暴運転でした。


「闇の誘惑」や「ダークマター」の除外で「家臣エイドス」をバンバン捨て置くので、リソースを増やせるカードが減って減って、もったいない場面が多かったです。


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【青眼】のミラーマッチとなった世界戦決勝。一本目を落としたアメリカ人プレイヤーが「魔封じの芳香」を積んできた辺り、強気というかメリットを優先する傾向があるのかも知れません。「魔封じ」あるのに「成金ゴブリン」入れっぱなしは疑問ですけど。



優勝したヒヤマさんも【マドルチェ】とのマッチアップでは、耐性を付加する「エンジェリー」に「ヴェーラー」を撃たなかったりとミスはありましたが、その前の「エクシーズユニバース」




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ヒヤマさんは罠が効かない「フレシア」に「ヴェーラー」を解決してから「ユニバース」を捲ったにも関わらず、意味不明な巻き戻しから狡猾フレシア自爆でケアされたりとグレーな部分も垣間見えました。あれはマジではない。


テンポがいまいちなディールシャッフルを徹底する前に、フェイズ移行やチェーン処理の意思疎通について考えて欲しい部分ですね。






世界大会の演出


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とにかくカッコ良かったのは、ライブ配信動画の『オープニングムービー』


地球の全景がCGで映し出され、デュエリストに見立てられた青い閃光が世界中からフロリダに結集する映像。音楽も最高の仕上がりで、いきなりボルテージはマックスに。


遊戯王プレイヤーは全員観て下さい。



本戦ラウンドの合間には、『海馬vs遊戯のキャラクターデュエル』が開催され、日本の声優デュエルさながらの展開で会場を盛り上げました。「オベリスク、オシリス、ラー」の降臨は世界が沸きます。



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各ラウンドの合間には、各国選考会の模様も流されてました。去年までの開催地のお国柄紹介や、広告連打よりは間が持つかなと。禁止テーマ【KOZMO】登場なんかはご愛嬌。



決勝トーナメントに進んだ半数が日本代表という事もあり、深夜放送ながら盛り上がってましたね。


恒例のプレイマットは、開催地フロリダにちなんだ「バミューダトライアングル」と「ケネディ宇宙センター」をモチーフにしたモンスター2体。京都の侍と陰陽師が懐かしいです。



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物販やサブイベントも充実していたようです。メインとなる世界大会とは別にキャラクター重視のイベントを設ける事で、幅広い遊戯王ファンに訴求できます。


"遊戯王"という世界が、世界中で広まっている事を再認識しました。早くも来年度の世界大会が待ち遠しい限り。それではまた。