ギルド屋さん

遊戯王

【意訳:YCS San Jose】

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▼「目次」





参加者「952人」により争われ初日を終えた「YCS San Jose」


既にトップテーブルのデッキ達も上がっています。

■【Kozmo】8名
■【ネクロス】6名
■【マジェスペクター】4名
■【彼岸】2名


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この躍進は完全に《Kozmo Dark Destroyer》って感じですね。今大会から適用されている新制限にて、【kozmo 】は環境デッキながら唯一無傷だった事も功を奏してます。



そして二名の記者「 Robert Boyajian 氏」「Tyler Berger 氏」により計8ラウンド分の公式カバレージがアップされています。リアルタイム更新で仕事が早い。


■ Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME » Round 8 Feature Match: Felipe Ramirez versus Ryan Murakami


今回はその中から…

Round8:【kozmo】vs【マジェスペクター】

このマッチアップを「ハッピー意訳」により、雰囲気的にお送りする事を善処させて頂こうとできるだけ前向きに思い描いている次第でございます。遊戯王という共通言語を頼りに進める予定。



そんなハッピー意訳の前に…

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限りない宇宙を舞台に飛び回る【kozmo


僕の故郷である「面倒の星」は手間を極限に苦手とすることで名を馳せています。そんな極地的コンプレックスを抱えているにも関わらず、既にプロキシで組み上げているくらい【kozmo】は最高です。


とにかくモンスター入れ換えによる連続攻撃が痛快なんです。様々な「召喚方法」ばかりがフューチャーされている近代遊戯王ですが、【kozmo】は「戦闘」を主戦場としているテーマ。立ち代わり連続攻撃を武器とするワンキルパターンを幾通りも搭載しています。旅立ちが待ち遠しい。来日はよ。




遊戯王wikiの両テーマ紹介とリンク貼っときます。

■ 遊戯王カードWiki - Kozmo

『機械の発達した近未来的世界観。 機械族モンスターのデザインを踏まえると「スター・ウォーズ」のようなスペースオペラに属する設定のようだ。 一方で海外公式の解説から「オズの魔法使い」も元ネタの一つと思われ、2つの作品を融合させたような設定。 元ネタの選び方としては洒落ている』

■ 遊戯王カードWiki - マジェスペクター

『「マジェスペクター」は英語で「威厳のある」という意味の「マジェスティック」に「スペクター」を繋げたものか。 属するモンスターは東洋の伝説の獣をモチーフとしている。 英語名では由来となった東洋の獣の名称が追加されている』




英雄が二人現れれば必ず争い、どちらか一方が倒れるということ




初日最終戦となったRound8

「Ramirez」氏が駆る【マジェスペクター】vs「Murakami」氏が操るスターウォーズ原作【kozmo】のマッチアップの行く末を見守る事になる。


■「Murakami」氏は前節 Round7にて【kozmo】のミラーマッチを制し、この席に駒を進めてるので 「フォースと共にある」事は疑いようがない。今回ばかりはマスター・ヨーダ様に報告が必要だと考えている。


■ 対する「Ramirez」氏は、どこかの野球新監督ラミレス氏のような名前だ。公式カバレージに「ゲッツ」とか記載されない事を切に願いたい。


そう。この戦いは「フォース vs ゲッツ」の頂上決戦でもあるのだ。そして火蓋を切る事になるダイスが振られた。




■『GAME 1』

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チンチロリンを制したのはフォースと共にある「Murakami」だ。そりゃそうだろう。「村神」という名、フォースの加護さえあればダイスなんて自由自在なのだから。スターウォーズにもそんなシーンあった気がする。


ダイスロールの末に「chose to play second. 」戦闘ダメージを与えることをトリガーとしてアドバンテージを獲得する《Kozmo Farmgirl》有する【kozmo】が積極的に先手を取る材料は乏しい。当然の後手選択だ。


ただ楽観視とはいかない。相対する「ラミレス新監督」が今シーズンより采配を振るう【マジェスペクター】は、モンスターから供給される罠を軸にコントールを仕掛けるデッキ。そうなると先手の利を活かせるパターンもあり、気になるのは初動。具体的には伏せの枚数だ。


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ラミレス新監督は《マジェスペクター・ユニコーン》《マジェスペクター・フォックス》をスケールに設置、そして続け様に《揺れる眼差し》を発動。サーチするのは恒久的にアドバンテージを稼ぎ出す《竜剣士ラスターP》だ。2枚目の《マジェスペクター・フォックス》をスケールに預け、《竜剣士ラスターP》の回収効果からペンデュラム召喚…


その手前《増殖するG》を投げ込む村神。国際問題だ。1ドローを進めるも、ペンデュラム召喚からの《マジェスペクター・フォックス》2匹、そしてサーチされた《マジェスペクター・テンペスト》が含まれるであろう2伏せでターンを貰う事になる。



村神の初手は

■《Kozmo Farmgirl》
■《Kozmo Forerunner》
■《Kozmo Dark Destroyer》
■《Kozmotown》
■《トリオンの蠱惑魔》
■《奈落の落とし穴》


攻撃を主とする【kozmo】なので、先手用の《トリオンの蠱惑魔》を採用するリストが散見される海外情勢。


村神は《Kozmo Farmgirl》で仕掛けるも、当然モンスター効果を無効化する《マジェスペクター・テンペスト》により返り討ちに。これを通してしまうと「対象不可」の攻撃力2800や3000の最上級kozmoが飛び出る可能性があり、《マジェスペクター・トルネード》《マジェスペクター・サイクロン》では歯が立たないのでマストカウンターなのは間違いない。


しょんぼり村神は手札で浮く最上級モンスター2体を《Kozmotown》でデッキに戻し2ドロー、解答を探ると《ブラック・ホール》《テラ・フォーミング》が舞い込む。


ただ《竜剣士ラスターP》を含むスケールが整っている以上《マジェスペクター・フォックス》のペンデュラムループが確定。返しのターンには再び《マジェスペクター・テンペスト》が供給され、続々と展開されるマジェスペクター軍団。


仕舞いには《トーテム・バード》で蓋をされ、村神が《スキルドレイン》を引き込んだ時には戦況は火の海。手札の《オネスト》が羽ばたく間も無くサイドチェンジに進む運びとなった。


やはり【kozmo】は下級モンスターから上級モンスターを呼ぶ効果を止められると、浮き札が生まれてしまうのが厳しい。《マジェスペクター・テンペスト》という効果カウンターをメインギミックから確保してくるという相性が如実に現れた『GAME 1』だったと受け取る。





■『GAME 2』

【kozmo 】の村神は再び後手を選び、ラミレス新監督の挙動を観る。《マジェスペクター・フォックス》召喚からの《マジェスペクター・テンペスト》をサーチして3伏せ…これはトラウマ。先のゲームの再現となってしまうのか。



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村神の初手は

■《Kozmo Dark Destroyer》
■《Kozmo Forerunner》
■《Kozmo Sliprider》
■《Kozmo Farmgirl》
■《サイクロン》
■《緊急テレポート》


所謂ぶっぱサイクを放ち、伏せを減らした後、《Kozmo Farmgirl》を送り出す。効果発動には《マジェスペクター・テンペスト》を合わせられるも、値千金の《緊急テレポート》!!新たな《Kozmo Farmgirl》が戦場に現れ、その手に《Kozmotown》が供給される。


お抱えフィールド魔法から手札の上級モンスターを入れ換えると《タイフーン》《緊急テレポート》の2枚を獲得し、双方置いてエンド宣言。海外でも《タイフーン》はペンデュラム系統メタとして活躍しているようだ。


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返しのターン、ラミレス新監督は《エキセントリック・デーモン》の伏せ破壊から慎重に動き出すも、選んでしまったのは《緊急テレポート》ハズレくじ。この2択が運命の分かれ道となり、その後のスケール設置に《タイフーン》が通ることで手が止まってしまったラミレス新監督。



そして村神の右手が光り、トップした《Kozmoll Wickedwitch》の攻撃から《Kozmo Forerunner》で連続攻撃をけしかけて勝負あり。《タイフーン》によるペンデュラム召喚の可否が決めたゲーム。


安直な運による二択で残ったようだが、《タイフーン》は《Kozmotown》を回すことで引き込んだカード。村神は対象不可の高打点kozmoを出す選択肢もあったものの、ドローを選択。きっちりペンデュラム召喚に的を絞ったプレイが功を奏したのは間違いない。



そして最終ゲームが劇的だった。





■『GAME 3』

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【マジェスペクター】のラミレス新監督は先手を取り、《マジェスペクター・ラクーン》から《マジェスペクター・フォックス》をサーチ。続けて《エキセントリック・デーモン》と共にスケールに設置して、2枚目の《エキセントリック・デーモン》をペンデュラム召喚…?

2枚の伏せを置いてエンド宣言。


これでは《マジェスペクター・フォックス》の罠サーチ体制を作れないので、彼は薬物でもキメてるのだろうか。(海外でこんなん書いたら人権弁護士にビートダウン喰らうので気をつけよう)



対する村神の初手は

■《kozmo Sliprider》
■《Kozmo Wickedwitch》
■《Kozmotown》
■《Kozmo DOG Fighter》
■《緊急テレポート》
■《Raigeki》←


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公式カバレージにも《サンダーボルト》は太字で書かれている。雷撃を放ち、手札のkozmo達が宙を舞う。星を制するには十分な戦力だ。《緊急テレポート》から駆け付けた《Kozmo Farmgirl》からの連続攻撃でラミレス新監督の勝負は喫した。



Ryan Murakami is victorious, with Kozmo !!


カリフォルニア州で繰り広げられた、とある戦いの軍配は【kozmo 】に掲げられました。まだ初日ですけど。ちょっと効果処理やプレイに疑問を抱きましたが、【kozmo 】勝ってますねー。今回のYCSでは完全に勝ち組です。お値段どうなっちゃうんでしょうね。早速カバレージ中に名前が出てきた【kozmo 】×《スキルドレイン》の親和性を試してみようと思います。それではまた。ラミレス新監督をよろしくお願い致します。