【目次】
- 個別評価
- 総評
思い出を散りばめながら、さっくりやってみたいと思います。
2015年4月1日 リミットレギュレーション
【禁止】
「エルシャドール・ネフィリム」
「焔征竜-ブラスター」
「巌征竜-レドックス」
「瀑征竜-タイダル」
「嵐征竜-テンペスト」
【制限】
「クリバンデット」
「混沌の黒魔術師」※エラッタ
「ブリューナクの影霊衣」
「マスマティシャン」
「神の写し身との接触」
「機殻の生贄」
「影霊衣の反魂術」
「虚無空間」
【準制限】
「クリフォート・ツール」
「発条空母ゼンマイティ」
「フォーミュラ・シンクロン」
「マンジュ・ゴッド」
【制限解除】
「甲虫装機 ホーネット」
「エルシャドール・ミドラーシュ」
「炎征竜-バーナー」
「キラー・スネーク」
「真六武衆-シエン」
「水征竜-ストリーム」
「センジュ・ゴッド」
「大天使クリスティア」
「地征竜-リアクタン」
「No.11 ビッグ・アイ」
「風征竜-ライトニング」
「立炎星-トウケイ」
「王家の神殿」
「モンスターゲート」
「現世と冥界の逆転」
まず思ったのは、各テーマが規制されても『まだ【セフィラ】があるから!あっちで頑張れるから!』という謎の励ましにも似た虚構。まさかね…そんなまさかね…。露知らず【セフィラ】のパーツを一生懸命集めたなんて事は発表できないし、そんな根も葉もない事情を勘繰るなんてよくないぞ。切り換えよう。
【禁止】
■「エルシャドール・ネフィリム」
融合解除のイメージが強いです。ネフィリムの素材にしたセプターを解除して召喚権を用いずスローネ暴動劇を繰り広げたり、相手ターン解除からモラルタなりクリスティアで妨害といった光景です。ネフィリムが無制限の頃は墓地が越えまくったので、ダーククリエイターなりセフィロンといった大型モンスターの採用も目立っていました。セフィロンから建造されるグスタフマックスの「フィニッシャー感」にひたすら参った事も記憶に新しい。というか、ネフィリムが天使族なのでセプタースローネと合わせてクリスティアの素出しもできてましたね。個人的には光属性の素材に「大狼雷鳴」を充てて、相手ターン融合解除からライトニングボルテックス効果を決めてました。竜魂の幻泉/リビングデットから大狼雷鳴を出しまくるあのデッキは、もう組めないんだなぁ。
■「焔征竜-ブラスター」
■「巌征竜-レドックス」
■「瀑征竜-タイダル」
■「嵐征竜-テンペスト」
英断。ダークマターは一般には許されず、プレミアムパック17はペロペロとノートゥングに任せて旅立ちました。もしかしてコナミにPP17の在庫ないのかな?【征竜】は多種多様なサポートカードの価値を掘り起こしながら純粋に勝ちを引き寄せ、投資を注いだ分だけ還ってきた還元テーマでもあります。僕らは超再生10ドローの生き証人であり被害者でもあるからにエラッタ再録するにしても、万全の慎重を期してほしい。そして超再生を返してくれないのは何でた。実用的なのは【聖刻】位なのに。ただ四属性=征竜という枠から離れたデザインに向かえるので、これからは"属性カード"に期待したいと思います。征竜の出張先としていた【水征鱗・マシンナーズ・ラヴァル・ドラグニティ・ガジェ・幻獣機・ハーピィetc.】のスタミナも総じて落ちる事になりますが、【各属性のフルモンスター】での征竜エンジンは格段に貴重だったので惜しい気もします。「征竜禁止でコストはコストらしく払っていこう!」という方針ならいいな。シーソーゲームにコスト概念は必要です。
【制限】
■「混沌の黒魔術師」
・タイミングを逃さない
・ターン制限
・回収がエンドフェイズ
エラッタとしては3箇所。使えはしますが暴れるまでは届かない制約です。ルール本付録のカードが強すぎて破滅的なんてイメージ的にもアレですからね。上手いこと【遊戯デッキ】で遊んでねというメッセージでしょうか。現役当時は次元融合・早すぎた埋葬といった悪いお友達がいたこともあり、投獄を免れませんでしたがエクシーズのある現代はどうなんでしょう。エクシーズなら場を放れた扱いとならないので、ランク8デッキに混黒を仕込めば除外にはならず蘇生先として…。アームズホール⇒早すぎた埋葬・DDRから出てくる混黒がクリッターを殺戮していたのも思い出です。何はともあれ『第二回 ルールマスター』への希望の光に万歳、競技性を無くさない為にも続けてほしい試みです。なんやかんや話題にもなりますからね ^^
■「クリバンデット」
■「マスマティシャン」
■「神の写し身との接触」
【シャドール】がオイタを働いたせいで、再販を待たずして規制となったカード達。利益的に大丈夫なんだろうか。例えば、レアリティコレクション第二弾とか。旧神ノーデンはレートを維持していますが、韓国ワールドプレミア【外神】に対する期待値でもあるので、マスティは流石に落ち着くでしょう。マスマティもクリバンも様々なデッキで使われていたので、少し惜しい気もします。【ジャンド】や【ライトロード】【ワイト】のような墓地をリソースとするデッキは軒並みです。神の写し身との接触に関しては意味不明なルビに加えて、速攻魔法故のヴェーラー回避が最強でした。デビルフランケンが楽々通るのはダメゼッタイ。
■「ブリューナクの影霊衣」
■「影霊衣の反魂術」
・ブリューナクは戦士の生還で…
・反魂術で攻め手が減ったからデブリ×シュリット辺りで…
ブリューナクやループを生んでいた反魂術が1枚となれば、降魔鏡で除外するにも事情が変わるのでスタミナ激減に思えます。やっぱり儀式なのに墓地にモンスターがあればいい影霊衣の反魂術は壊れでした。反魂術も神の写し身との接触も後出し強化でありながらの様なので、失敗だったと認めているに等しいですね。もうこれで【ネクロス】が核だったトライブフォースが剥かれる事は絶対的に減るので、集めたいカードは今のうちに。
■「機殻の生贄」
■「虚無空間」
【クリフォート】に御役御免が言い渡されました。クリフォートはレベル耐性+戦闘耐性という壁っぷりが永続の活用を支えていた部分があるので、機殻の生贄の制限は痛打です。間接的にサーチカードが減った事で、オッドアイズの再雇用なり帝王の深淵のようなサーチカードを探る所からでしょうか。
虚無空間は閃光竜やキービートルとの保護耐性が最強でした。50円カードが1000円を遥かに越えた増殖するGに続く、ノーマルレア商法の後継者でもあります。これからは「一回休み」に後釜を譲る?クリフォートエイリアスで虚無空間を手札に戻すムーブ強かったなぁ。魂の転身の行方は如何に。
【準制限】
■「クリフォート・ツール」
環境テーマを落とす為によくやる手法です。【先史遺産】のネブラディスク、【代行天使】のアース、【聖刻】の召集印、【六武衆】の狼煙のようにサーチカードを規制する形です。召喚士のスキルは4月の【イグナイト】で使い道があるので、順当にツール。ツールにサイクロンしても即2枚目を発動されて破壊したツールがペンデュラムで戻ってくるのは悪夢でした。合掌。
■「発条空母ゼンマイティ」
マジシャン・シャークに続き緩和。5ハンデスの元凶であるハンターは許されて無いので、大量展開は可、手札破壊は不可というメッセージが受け取れます。マニュファクチャに対して幽鬼うさぎも増えたので頃合い。
■「フォーミュラ・シンクロン」
めちゃ嬉しい緩和。シンクロ2チューナーの焔紫竜ピュラリスを健気に使っていた事に涙が出ます。ダンディの綿毛綿毛から手札が1枚増えるのは歓喜です。シンクロデッキ以外に【カエル帝】でも使われてましたね。黄泉ガエルとフィッシュボーグ最強でした。スケープゴートやレベル1チューナーの価値も変わるので、【森羅】辺りから入ってみます。
■「マンジュ・ゴッド」
「悪い子は【ネクロス】、ウチの子は巻き込まれただけなの」というチェインリリーサーの元凶です。【サクリファイス・デミス・パーデク etc.】そして何より、これから出る儀式テーマを予感させる緩和でもあります。リリーサーとトリシュグング回避の為だけに積まれる皆既日食の書が他のテーマに対して弱すぎて困り者だったので、防御カードの採択についても再考の必要があります。
【制限解除】
■「センジュ・ゴッド」
攻撃力1400なので、巨大ネズミ相討ちからお注射天使リリー&森の番人グリーンバブーン(エラッタ前)から6000ダメージ。【デミスドーザー】を機能不全に陥れる様は圧巻でした。相変わらず大寒波は許されないですね~
■「甲虫装機 ホーネット」
【海皇】のディーバは1人でダンセルホーネットみたいなものなので、これも許されて然るべきでしょう。ヴェーラーに加えて幽鬼うさぎもあるので、甲虫自体が相対的に弱くなったとも思います。
■「エルシャドール・ミドラーシュ」
調整の結果を信じましょう。毎度祈りにも似た気持ちですが、【テラナイト】【海皇】【ヒーロー】のようにミドラーシュの特殊制約が効果を発揮するテーマがいる時期には使ってね程度に収まるといいですね。
■「真六武衆-シエン」
どんどん制限リスト短くしていこう。分かりやすい。【六武衆】は門が神判と同様の爆弾カードだったという事で終焉です。レベルが散ってる六武衆に名推理を3投した海外ザムライがいたことを僕は忘れない。
■「モンスターゲート」
【インフェルノイド】というより【ドグマブレード】・【クライスブレード】で悪いことしてた記憶しかありません。【ライトロード】ではウォルフも沸き上がるので、やるしかないなと。
■「大天使クリスティア」
虚無空間と入れ替わり。丁度いい強さの【幻想】、レアリティコレクションで大天使も再販したので、その辺りのサービスも兼ねてます。ちなみにレアコレはコナミ在庫が切れてるみたいです。相手ターンに竜魂の幻泉/リビングの6枚なり、天空の宝札からの奇跡の降臨が懐かしい限りです。これで【雲魔物】も頑張れ…
■「No.11 ビッグ・アイ」
征竜関連の規制で許されているのは集英社との利権が絡むビックアイ程度。どうしてもドラゴン族で繋がってしまう【レッドアイズ】の専用サポートカードを売りたい表れですが、新鮮さを保つ為にも理解できます。
■「立炎星-トウケイ」
植物に3軸炎星を混ぜて、ホウシンからロンファを出すデッキ作ってたな…ホウシン効果の制約祭りで動きずらかった記憶しかない。
■「キラー・スネーク」
■「現世と冥界の逆転」
■「王家の神殿」
キラースネークは双子悪魔や天使の施しといった手札アドバンテージ混迷期に強かったカードなので、ここらが潮時です。今のカードデザインの礎となったカード達に手を合わせながら、禁止カードはエラッタされる前にドラフトで遊び尽くしておこうと思います。
■「炎征竜-バーナー」
■「風征竜-ライトニング」
■「地征竜-リアクタン」
■「水征竜-ストリーム」
チビ征竜は【征竜】が出た時には半分の2種類しか登場してなかったんですよね。それでも鮮烈な大会デビューから選考会・世界大会までを駆け抜けた近代遊戯王を代表するデッキとなりました。守備力2000のストリームでライオウに耐えたのも思い出。ゴールドシリーズでの早期再販がありましたが、超再生から始まり昨年末のダークマターまで使用期間としては長く遊べたのではないでしょうか。今のホビーはドラゴン族無しでは成り立たないので、後継となるドラゴンに期待しましょう。
総評だよ
大会上位陣【ネクロス】・【シャドール】・【クリフォート】を厚めに規制しつつ、一定層に反感を買っていた虚無空間まで手を付けた点は評価です。【インフェルノイド】に関するモンスターゲート緩和かと思いきや混沌の黒魔術師のサプライズまであったので、古参にも話題性を提供するプロモーション的に成功と言えます。第二回ルールマスターがあるのが嬉しい限り、合格スタッフがいる店舗での先行体験会といった業界を盛り上げる試みも目一杯歓迎したいものです。ルールマスターの傾向と対策なんて話題を目にする日も近いのではないでしょうか。全体的には満足度の高い改訂となりましたが、虚無空間しか汎用トラップの動きが無かったのは意外。プレイが変わる部分なので、ちょこちょこ動かしてほしい枠です。
環境的には繰り上げチームとなる【海皇】・【ヒーロー】・【テラナイト】が順当に躍進を見せそうですね。複数使われているプトレマイオスは持っておきたいカードです。ではまた!
次回構想
【回してみた】