構築紹介【エヴォル】
生物進化の軌跡を辿るテーマとして名高いエヴォル。名高いったら名高い。
「爬虫類→恐竜→ドラゴン族」とデュエルの最中にも種族を経ていく特徴を持ち、ここでの進化先は"生ける神の宣告"「エヴォルカイザーラギア」を指します。
今回はデッキレシピから個別カードコメントまで、もうこんなに【エヴォル】の事を書くこともないだろうな笑
三種類に大別されるエヴォル
① エヴォルド=爬虫類
② エヴォルダー=恐竜族
③ エヴォルカイザー=ドラゴン族
詳細は"便利WIKIくん"に任せるとして、最終目的はラギアを含むエクシーズによるコントロールです。時代の恩恵を受け、その姿を変えて来ました。
ワールドプレミア枠
《進化の特異点》
通常罠
自分の墓地から「エヴォルド」と名のついたモンスター1体と 「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。 エクストラデッキから「エヴォルカイザー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚し、 選択したモンスターをその下に重ねてエクシーズ素材とする。
デッキレシピ
【エヴォル】
クリバンデット×3枚
エヴォルダー・ウルカノドン
エヴォルダー・ディプロドクス
エヴォルダー・ケラト
エヴォルド・ウェストロ×3枚
エヴォルド・ラゴスクス
エヴォルド・オドケリス
エヴォルド・ナハシュ
多様進化×3枚
強制進化×3枚
簡易融合×3枚
ソウルチャージ
大嵐
強欲で謙虚な壺×3枚
月の書
強制脱出装置×3枚
奈落の落とし穴×2枚
毒蛇の供物×3枚
進化の特異点×3枚
バースト・リバース×3枚
《エクストラデッキ》
炎星皇-チョウライオ
エヴォルカイザー・ラギア
エヴォルカイザー・ドルカ
エヴォルカイザー・ソルデ
キングレムリン
ダイガスタ・エメラル
旧神ノーデン
炎の騎士キラー(必須抜粋)etc.
進化の特異点
「レスキューラビット」や「グアイバ」のように1枚で「ラギア」を呼べるワールドプレミア枠です。
幾度か【エヴォル】と対戦したことはありましたが、実際やってみると特異点の条件である「墓地にエヴォルド+エヴォルダー」を如何に揃えるか?という始まりでした。
役割別解説
■《クリバンデット》×3枚
まずは、5枚めくりで「特異点」を探しつつ、墓地エヴォルを貯めるクリバン。
エヴォル版の増援である「多用進化」や、デッキからエヴォルダーを特殊召喚できる「強制進化」と【エヴォル】はモンスターよりスペルが強い傾向があるので、それらを探せるクリバンの働きっぷり。
墓地にモンスターが落ちる事で、「旧神ノーデン」や「ウルカノドン」の蘇生対象を確保する事にもなりランク4に繋がります。
3種類のエヴォルダー
「ウェストロ」や「強制進化」から1アド貰えるエヴォルダー(恐竜族)を特殊召喚し、それらを素材に「ラギア」を目指す事が基本プランです。エヴォルダーの固有効果に触れておきます。
■《エヴォルダー・ディプロドクス》
・エヴォルドから特殊召喚するとサイクロン
■《エヴォルダー・ケラト》
・戦闘破壊に成功するとデッキからエヴォルドをサーチ
■《エヴォルダー・ウルカノドン》
・墓地から恐竜族であるエヴォルダーを蘇生できるラギアの原材料
● サイクロンが生きる状況ならば「エヴォルダーディプロドクス」
● 攻/守2200以下のモンスターを狩れる状況ならば「エヴォルダーケラト」
まず、アドが見込める状況でどちらかを展開し、その後にそれらエヴォルダーを蘇生できる「ウルカノドン」からラギアを組み立てます。細かな1アドの積み重ね。
相手から動いて来ない時は「キングレムリン」から爬虫類を溜め込み「毒蛇の供物」や「強制進化」に備えます。
ただ、各種エヴォルダーは素引きした時には衝撃の効果なし。バニラで仕方ありません。
手札からエヴォルダーを特殊召喚できる「エヴォルド・オドケリス」が保険として効きますが、オドケリスを使うことでエヴォルダー固有効果の1アドが飛びます。
素引きの確率を減らす為にエヴォルダーは数を抑え、使用したカードを「ダイガスタ・エメラル」でリカバリーする方法を取っています。旧神ノーデン様の御は、こんな所でも発揮されるわけです。
地道なエヴォルド達
彼等からエヴォルダー、果てはエヴォルカイザーに繋ぐ縁の下の力持ちです。
■《エヴォルド・ウェストロ》×3枚
・リバース:デッキからエヴォルダーを特殊召喚
ウェストロは特異点の条件であるエヴォルド+エヴォルダーを単体で満たせます。各種エヴォルダーの効果トリガーにもなるので、文句なしの3枚。
ウェストロ自身はレベル3なので、そのままランク4とは成りませんが、場に残る事で炎属性サルベージの「炎星皇チョウライオ」の素材や「毒蛇の供物」のコストに回れます。
初動は特異点に繋がるクリバンデットや、ウェストロセットが理想的です。
■《エヴォルド・ラゴスクス》
・召喚時にエヴォルダーを墓地に送る
・リバース:デッキからエヴォルドを特殊
2つの効果を合わせ持ち、エヴォルダーを墓地に置くことで「ラゴスクス→強制進化→ウルカノドン→ランク4」という速効性。「進化の特異点」の準備も整います。
また、ラゴスクスのリバース効果でウェストロを呼ぶことでランク3も視野。特異点の前に伏せを退ける「ゴーストリックアルカード」や、破壊耐性を付加する「エンジネル」へと繋げます。
■《エヴォルド・オドケリス》
・手札からエヴォルダーを特殊召喚
素引きしたエヴォルダーの固有効果を使える保険カードです。エヴォルド達は爬虫類族なので「キングレムリン」からサーチが効き、炎属性なので「炎星皇チョウライオ」からサルベージもできます。エヴォルダーを引いてしまった時、「多用進化」からサーチできるように1枠。
■《エヴォルド・ナハシュ》
・リリースされるとデッキからエヴォルダーを特殊召喚
リリース起動である「強制進化」と合わせラギアを呼べる上に、「進化の特異点」の準備も整うカードです。
ナハシュを起動するためのリリースカードとして「エネミーコントローラー」「ミニマムガッツ」等を積み増す方向も試しましたが、エネコンからエクシーズに繋がるかは相手のレベル次第です。
それらリリース用のカード採用は控え、「強制進化」を引いた時に「キングレムリン・多用進化」からサーチする枠としてナハシュ1枚。
「旧神ノーデン」からナハシュ蘇生→強制進化と繋ぐ事もできるので、最低枚数に抑えています。
海外のエヴォルデッキにも目を通しましたが、ナハシュ3積みでエヴォルダーたっぷりと、バニラのエヴォルダー連中が悩ましい物でした。征竜ブラスターでのコスト処理も制限では…
スペル勢
「クリバンデット」を採用することで選べる幸せが生まれます。
■《多様進化》×3枚
・エヴォル版の"増援"
もう便利極まります。
● ナハシュ/ラゴスクスと強制進化を揃えてラギア
● 爬虫類サーチから毒蛇の供物を撃つ
● 初動としてウェストロサーチからセット→エヴォルダー特殊を狙う
● エヴォルダーと手札から特殊召喚できるオドケリスを揃える
● レベル3・レベル4を選べるのでランク選択に繋がる
● 特異点に足りない名称をサーチ
細かい所まで上げるとキリがないですが、多用進化1枚が複数になる動き。
● 多用進化→ウェストロ→エヴォルダー特殊(+固有効果)
● 多用進化→ラゴスクス→エヴォルド特殊(ランク3)
アドを取りながら全エヴォルに繋ぐカードとして、「多用進化」は全世界のエヴォルプレイヤーが3枚集めるカードです。
■《強制進化》×3枚
・エヴォルドをリリースしてデッキからエヴォルダーを特殊召喚
時と場合に応じて、エヴォルダーの固有効果を選択できます。
・サイクロン(ディプロドクス)
・エヴォルドサーチ(ケラト)
・ランク4(ウルカノドン)
各種便利ですが、それよりデッキからエヴォルダーを減らす事で素引きリスクを減らせる点が魅力的です。
ただ、「強制進化」は損カードなので、リリース起動からエヴォルダーを特殊召喚できる「ナハシュ」や、リバース済みエヴォルドをコストに用いて損失を補填する必要があります。
旧神ノーデンからナハシュ蘇生なり、キングレムリンからエヴォルドを確保する事で強制進化も気持ちよく放てます。
■《簡易融合》×3枚
・旧神ノーデンと炎の騎士キラー
ノーデンからは召喚権を使わずに「キングレムリン」→リバース持ちのエヴォルドをセットできます。召喚権を浮かせてくれるノーデン様々。蘇生効果により「毒蛇の供物」や「強制進化」のコストも確保できる旧神ノーデン様々です。
ノーデンの他にも炎属性レベル3「炎の騎士キラー」を選べるので、「炎星チョウライオ」を呼び込む事もできます。本当に便利。
■《ソウルチャージ》
こちらも「強制進化」や「毒蛇の供物」といった場に爬虫類を必要とするカード群をサポートできます。あとは単に恐竜並ぶ=ラギア祭り。
■《進化の特異点》×3枚
1枚でラギアを立てるキーカード。フリーチェーンなので、戦闘中の追撃にも使えます。
発動にターン制限もないので、ラギア→効果使用→特異点→ラギア→効果使用→特異点…と乱打する場面も。
特異点は、墓地にエヴォルドとエヴォルダーが必要なので、エクシーズ素材の扱いにしても両名が墓地にあるよう心掛けます。
例えば、ジャイアントハンドの素材にエヴォルダー2枚を使って相手が動いて来ない場合。素材を外せずに特異点が発動できないといったシーンを避けるようにします。
■《バースト・リバース》×3枚
一瞬【シャドール】でも使われた墓地のモンスターをセットできるトラップカードです。
リバースモンスターである「ウェストロ」「ラゴスクス」を相手エンドに蘇生、返しのターンに反転から動き出せます。「クリバンデット」から落ちたエヴォルを「バーストリバース」で活かすパターンも◎
■《強欲で謙虚な壺》×3枚
必要処は三ヶ所。
・強制進化、毒蛇の供物とペアで扱うカード多数
・進化の特異点を探したい
・初動がリバースモンスター
墓地にエヴォルダーが送られてから「ウルカノドンの蘇生効果」や「特異点」でアドを取るテーマなので、序盤を支える意味でも謙虚は頼もしい限りです。
防御スペル
基準・狙いは3つ。
● リバースモンスターであるエヴォルドが残ると「強制進化・毒蛇の供物」のコストに回せるのでお得。
● ラギアは先出しモンスターには無力なので、後出しでも使える除去。
● 簡易融合・バーストリバースとライフ支出がバカにならない。
■《月の書》
■《強制脱出装置》×3枚
どちらもリバース効果を再利用できるケースがあり、後出し枠としても有効。月の書は「ケラト」の戦闘破壊を助け、エヴォルドサーチを狙える場面もあります。
■《毒蛇の供物》×3枚
「オドケリス、ラゴスクス、ウェストロ」と、効果使用済みの爬虫類を除去として扱える後出し除去。
「旧神ノーデン」から爬虫類を確保することで安価な撃ち込みを可能とし、まず放置は許されない「キングレムリン」の後ろに構えると安定して使えます。
■《奈落の落とし穴》×2枚
「簡易融合・バーストリバース」のライフ的に神が許されないので、ウェストロの守備力1900を越えようと出てきたモンスターを落とせるこちら。神はラギアを立てれば同義なので決着。
当初は…
ちょっと恐竜族を「地獄の暴走召喚」してジュラ紀にタイムスリップ→ラギア祭り→貪欲で無欲な壷でリカバリーして勝ちでしょ→実際やってみると暴走召喚の対象となる「エヴォルダー」の弱いこと弱いこと。
各種「エヴォルド」の効果で特殊召喚しなければ「エヴォルダー」固有効果は出ないにも関わらず、暴走召喚のためにバニラ扱いの「エヴォルダー」を多量に入れてゲームに挑むことになってしまいます。
これはアカンということで暴走軸は廃止。パワーカードである「進化の特異点」を活かすためエヴォルを墓地に送り、特異点を探す「クリバンデット」という流れが作られました。
昨今のテーマデッキの完成度は高次元で纏まっているので、プレイヤーの入る余地が少な目ですが、ここしばらく扱ってきた【エヴォル】のスカスカっぷりね笑
手間暇で面白い時間だったのは間違いありませんが、エヴォルダーを手札から特殊召喚できる「レベル4」のエヴォルドが居ないので、スムーズにランク4まで運べない辺りハンディキャップさえ感じます。
ワールドプレミア枠「進化の特異点」も素晴らしい切り札ですが、気持ちとしては《エヴォル版のブリキンギョ》がマスターピースに他なりません。
【紋章獣】で言うなれば、手札のレオを切りながら出てくる「アンフィスバエナ」のような強化上手…
と言っても何も始まらないので、できる限りを楽しみます。
例えば、サイクロン効果の「ディプロドクス」を散らつかせる事で2伏せを誘い、そこに撃ち込む「毒蛇の供物」の気持ち良さね。
以上【エヴォル】な話でした!
ごきげんよう~
【次回構想】
《聖騎士の話》
超チープ軍団である【エヴォル】のパーツは貰い物で賄えたってのに、こいつらは。