そして目を背ける訳にはいかない「今期採用率トップ」の罠カード《虚無空間》 制限カードでありながら万人の手に取られているので、無制限の《神の通告》を越える採用枚数を誇り、環境を定義するゲームメーカーとして君臨しています。 砕けた言い方をすれば全メタ。特殊封じは環境デッキ全てに刺さり、勝利に直結する拘束力。コストも無いので、青眼が必殺とする《ソウル・チャージ》を迎え撃てるカードとしては一番軽く、それでいて相手の手札に重く伸し掛かります。 ため息レベルの採用率、《サイクロン》を引いた引かないのゲームをしてる場合ではありません。メインギミックの延長に《虚無空間》の解答があるアーキタイプというのは、それだけで抜けた存在となります。 分かり易いは【ＤＤ】です。 《戦乙女の契約書》 それらをサーチする 《地獄門の契約書》 ８枚以上《虚無空間》に触れるカードを有し、これは他の環境デッキと差別化できます。メインに《サイクロン》系を積まなくて済むので、【青眼】とのマッチアップで無駄カードを引く確率を下げ、またその分を手札誘発に回せば【シンクロダーク】のような前のめりなデッキに対して分が良くなります。 他の環境デッキ達の《虚無空間》耐性を見てみると‥ ■【青眼】 《鳳翼の爆風》による解除 あまり見ないけど《魔轟神獣キャシー》による破壊 ■【メタルフォーゼ】 《エキセントリック・デーモン》でパリン 《フォッシル・ダイナ パキケファロ》《昇霊術師 ジョウゲン》で相手モンスターを破壊して《虚無空間》を道連れ その辺りを拾える《クリッター》 《虚無空間》チェーン《超融合》も場面によっては解答に。 ■【彼岸】 《おろかな埋葬》→《シャドール・ドラゴン》 ■【ＡＢＣ】 あれ？《テラ・フォーミング》先に何かないものか。 ■【シンクロダーク】 《シャドール・ドラゴン》があれば‥ ■【帝】 場のモンスターを退ける《帝王の烈旋》とサーチの《帝王の深怨》 《虚無空間》を割る事に関して【ＤＤ】に及ぶ環境デッキはありません。 契約書に撃てる《幽鬼うさぎ》が流行ってる事もあり、《虚無空間》のマウント中に安易なモンスター効果発動はマウント解除になるので気を付けたい部分。これ逆に《虚無空間》を張ってる側が手札誘発を使っても自壊しないんだから困っちゃいます。《Ｄ.Ｄ.クロウ》も含めて、大誘発時代が訪れようとしているのかも知れません。 せっかくなので【ＤＤ】を褒めちぎるとして、【青眼】が仕掛けてくる「虚無空間＋閃光竜スターダスト」の布陣。普通は《コズミック・サイクロン》でも無い限りお手上げパイナップルですが、【ＤＤ】に関しては突破可能。 あと強いなぁと思うのは《月華竜 ブラック・ローズ》。対【青眼】、墓地にある《復活の福音》で守られている《Ｎｏ.３８ 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》をバウンスしながら、返しの蘇生魔法までケアする姿。 《月華竜 ブラック・ローズ》はレベル５以上のモンスターに反応するバウンスにより《ＡＢＣ－ドラゴン・バスター》登場を許さないので、攻守に渡り頼れるモンスターです。やってる事は《強制脱出装置》２回分、《マジェスペクター・ユニコーン》２回分と捉えるとやけに強く感じてきます。 以上、《虚無空間》から始まり【ＤＤ】を褒めちぎる回でした。次回構想は「備えようカップ麺」です。よろしくお願いします。 
環境を定義するカード
陸続きの新制限が始まり、枠組みが見え始めました。前期のアーキタイプに【ＡＢＣ】が参入した格好です。西の選考会では【ＤＤ】と共に代表を獲得し、プロモーションとしても万々歳といった結果。
《ＤＤオルトロス》
《ＤＤ魔導賢者ケプラー》
《ワン・フォー・ワン》
《ワンチャン！？》
《おろかな埋葬》
《マスマティシャン》
《終末の騎士》
《ダーク・グレファー》
《増援》
だけど展開に寄与しない魔法罠破壊はイマイチ
閃光虚無であっても２回破壊すれば割れるので、戦乙女＋オルトロスか、オルトロスをトーマスで使い回して突破できます。《ＤＤオルトロス》に同名ターン制約が無いのがポイント。
