【疾風のドラグニティ】
振り返ってみるの巻。
2009年 7月1日より稼働したデュエルターミナルで登場した【ドラグニティ】
翌年6月にはストラクデビューとテーマとして勝ち馬路線をひた走っていた印象があります。何よりサーチ＆墓地作りドラグニティの全てを叶える「竜の渓谷」この１枚に尽きます。
ただ、この時のストラクチャーデッキにはチンパンジーでも必須と分かる「ファランクス未収録」という事件もあり、ファランクスは高レートカードとしての地位を確立。2000円なんて大台も付いていました。
そして《LIMITED EDITION16》よりシンクロの核である「ヴァジュランダ」登場。「竜の渓谷」のサーチ性能を軸に据えたシンクロ連打テーマとしての格付けを手にします。ヴァジュランダも最盛期には3000円を越え、先のファランクスも含め御新規お断りテーマでした。
個人的にヴァジュランダ収録のLE16には投資的な思い出があり、段ボール丸ごとＶジャンプを買い込む数百パック笑
同時収録だった《Ａ・ジェネクス・ドゥルダーク》《魔轟神獣ルビィラーダ》が泣かず飛ばすだったので、未開封安定ホクホクでした。
書籍付属の「ガジャルグ」も多少買いましたが、彼の主旨はゼピュロスのサーチ役として１枚挿しで機能するカード。微妙プラスに終わるという懐かしい。ドラグシンクロの素材となる鳥獣族「ゼピュロス」もクロウ編より獲得した強化パーツですね。
途中、ガジャルグは「聖刻龍王アトゥムス」への掛け橋に特殊召喚パーツである「風の精霊ガルーダ」サーチなんて細かな芸までやって来ました。縁の下のなんとやらはガジャルグさんの事です。
テーマとしては長年ドラゴン族強化の恩恵を受け続けてきました。「聖刻龍王アトゥムス・征竜テンペスト…」ドラゴン族というだけで、遊戯王は長期的アドバンテージさえ見込めます。
他にも「レダメ・トレミス」といった一級モンスターの扱いから、「トライデントドラギオン・先史遺産アトランタル」のワンキルまで幅広い戦術を持っていた歴史もあります。
レベル８の「レヴァテイン・Sinスタダ」からランク８まで扱い出した日には驚きましたが、「アキュリス」裁定弱体化には及びません。テキスト不備による不都合は当時から重なっていました。
ストラクチャーが出た時にはターミナル版でドラグニティパーツを揃えていたので、すぐに組みましたね。時系列はあやふやですが、「竜の渓谷」の手札を捨てる効果が好きで「ダンディライオンとデブリを入れた＋植物」「魔轟神で竜の渓谷を回す」といったデッキを組んでいました。
「超再生能力」も"あんな事"になる前から遊んでいて、【ドラグニティ】に「伝説の白石」を入れたターボ型。
「調和の宝札・トレードイン・手札抹殺・ガジャルグ・ＤＤＲ」から捨てカウントを稼ぎ出して、超再生スーパードローを繰り広げていました。
そんな竜の渓谷も"あんな事"に巻き込まれたせいで投獄。
その間際でさえ「ヴォルカニックバレット」を渓谷で捨てながら、征竜ブラスターの自己特殊に繋げるというプランさえ取っていたので、テーマ自体が好きなんだと思います。
【ドラグニティ】は「弱点」が多い事でも有名で、竜の渓谷と召喚権での展開に頼り過ぎているせいで「サイクロン・ヴェーラー・増殖するＧ・召喚反応」といった何気無いカード全てが痛打となり得てしまいます。
墓地利用テーマなので「ＤＤクロウ」は当然として、【甲虫装機】の時代には装備メタである「大成仏」を喰ってました。征竜に持ってかれた渓谷にしろ巻き添え上手なテーマでもあります。「ＤＤクロウ」自体は鳥獣族なのでガジャルグからサーチが効き、ドラグミラーを含め墓地利用デッキに睨みを効かせてきた１枚です。
一度大会で驚いたのは【ドラグニティ】相手のサイドチェンジ。手持ち１５枚全てが入る可能性があるという事件w
それはそれでメインのバランスが崩れる＋サイドデッキに問題がある事は間違いありませんが、それだけ刺さるカードが多いという事です。渓谷からのドュクスを落とせる「マインドクラッシュ」も悩みました。
そうは言ってもドラグ側も、ドゥクスへのヴェーラー１枚程度ならミスティル上書きからレベル８シンクロまで作れるので、一纏めに弱点とは言い切れません。
「ドラグシンクロ」は"鳥獣族"を縛りとしているので、【BF】【ハーピィ】といった他テーマとも遊んで…新カード「ドラグニティの神槍」を扱う予定が回顧録になってしまった事件。
風属性からの「電光千鳥」、「旧神ノーデン」からファランクスを蘇生して「氷結界のドゥローレン」→渓谷･ミスティル･神槍を再利用なんて楽しみすぎる。
制限カードの渓谷も手札に戻しておけば安泰なので、「獣神ヴァルカン」の用途も増えてますね。海外では「ゴヨウガーディアン」も使えるので、ドゥクスからの選択肢がハッピーなことになってます。
